「どこでもドアあったらまず
何処行く?」
「アホくさ」
「財前くん!これは重要なこ
となんやで」
「先輩めんどくさいっスわ」
「いや、財前!これは難問や
ぞ!」
「やでな!ユウジ」
「おん!」
「くだらん」
「私は東京!」
「なんで?」
「ほら、全国で手塚くんって
おったやん?」
「あー青学部長か」
「うん」
「手塚がどないしたん」
「タイプやからもっかい会い
たいなあと思って」
「えっ」
ガシャン
「うわあ!何してんねん財前
!」
「あーあ‥これ白石が持って
来た花瓶やん。怒られるで」
「‥先輩。さっきの答え決ま
りました」
「えっ!財前くんは何処行き
たい?」
「俺も東京で」
「わあ一緒や!」
「理由は?」
「青学の部長さん、見に行こ
と思って」
「あれ、財前くん手塚くん見
たことなかったっけ?」
「そういうことちゃいますわ
」
「‥?」
(なんや、この感じる殺気は
‥)
(財前くん憧れてるんかな)
「そういえばユウジは何処行
きたいん?」
「俺は‥」
「おーみんなもう来とったん
か」
「あっ白石」
「ん?なんや、このガラス」
「あっそれは‥」
「お、俺が持って来た花瓶は
!?」
「えっと‥それは」
「お前ら‥」
「に、逃げろ!」
くだらない井戸端会議
「今すぐ白石がおらんとこに
行くことにする!」
「私も!」
「先輩が行くんやったら俺も
それで」