「うわ‥赤点?」
「見てんじゃねえよ!お前はどうだったんだよ」
「ふっふっふー見てみなさいこの点数!」
「32点、ってあんま変わらねぇじゃねえか」
「はあ!?あんたバカじゃないの!あんたは赤点。あたしは赤点プラス2!全然違いますー」


先日行われたテストの点数について赤也と部室で言い争っていると我が立海大附属の三強と呼ばれるお三方が部室に入って来た。急いでテスト用紙を鞄に隠したけど幸村部長に気付かれてしまった。

「2人共、なんだいこの点数は」
「え、あ‥その‥」
「25点と32点では対して変わらないな」
「そうっスよね!ほらみろ!結局はお前も自慢出来るような点数じゃねえんだよ!」


柳先輩が私の頭に手を置き、一本取られたなと言った。でも赤也は赤点で私は赤点を免れて今回は追試補習を受けなくていいんだから全然違うのに。私はそう思って呆れた顔をしている真田副部長の腕を掴んだ。すると副部長は一瞬驚いたような顔をした。

「副部長はどう思います?違いますよね!だって追試補習じゃないんだから」
「バーカ!副部長だって変わらねえと思ってるよ。ですよね副」
「そうだな。お前は追試ではないのだから」
「部長!‥‥って、え!」

副部長はそう言うと私のテストを見た。赤也は驚いて口が開いたままになってる。

「次からは半分は取れるようにしろ」
「はい」


そう言って副部長は着替えるために奥の部屋に入って行った。幸村部長と柳先輩は呆れたような顔をしてそれに続いた。


「あり得ねえ‥」


追試試験は半分取って副部長に誉めてもらおうと思ったらちょっとだけやる気が出た。ちょっとだけだけどね。


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リクエストありがとうございました。

変な感じになってしまって申し訳ございません×

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