壱縷
2012/05/13 15:45

「やっぱり零は趣味がいいね。とは言っても、俺と同じ趣味だから仕方ないかな」

いきなり目の前に現れた、好きな人によーく似た人に私は面食らっていた。
いや、別に私は彼の顔が好きというわけではないから。びっくりはしたけど、惚れてはいないはず。

「えっと、どちらさま?」
「あぁ、君さっきの授業いなかったもんね。転校生の錐生壱縷。零の双子の弟だよ、よろしくね未来のお義姉さん?」

あれ、なんだか色々と発覚した新事実に私は全力で取り残されているようだ。
確かに零は弟がいたと聞いたが、死んだって言ってた気がする。もしかして、私零に嘘吐かれてた?
いやいや、そんははずないよね。多分、イレギュラーってヤツだ。


っていうか、今未来のお義姉さんって……


「私、弟くん公認彼女?」
「そういうことになるかな」
「あら、嬉しいこと言ってくれるね」

「まぁ、好みが似てるから。もしかすると零がお義兄さんになる可能性もないかもね」


……あれ、今のはなんなんだ。
告白紛いの弟くんの発言に私の頭は完全にショートした。


白々しい告白


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