2012/05/13 15:44私の世界はがらりと変わってしまいました。そう、例えるならモノクロがカラーになってしまうほどの。
「……生まれ変わったみたい、って言えばいいのかな」
「そう、君は生まれ変わったことに相違ないと思うよ」
枢のせいでしょう、と笑ってみせると違うよ、と返ってくる。
「僕のせい、じゃなくて僕のおかげ、と言って欲しいな」
「……でも、零には怒られちゃうわ」
あの子の嫌がることをしてしまった自覚は十分過ぎるくらいあるし、私はあの子が嫌いではなかったから、ほんの少しだけ悲しくなった。
けれども、昨日までの私はもういないのだからどうしようもない。
「そうだよ、昨日までの人間だった君はもういない」
「そうね、昨日までの私は死んだことに変わりないわ」
きっと、今日生きてる私も昨日死んだ私も後悔してない。
ねぇ、そうでしょう？
昨日、死んだ私へ
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