帰宅ラッシュで混雑している電車内。
降りる駅まではまだ遠く、成瀬は仕事でくたびれた体を手すりにもたれ掛けてスマホでネット記事を読んでいた。

「…っ…?」

不意に下半身に違和感を感じて手を止める。…まさか男の自分が。と最初は疑ったが、不穏な感触は尻から股間へと移動してきた。

「なっ…!」
「声は上げないでね」

後ろを振り返ろうとすると、突然横にいた男に口を塞がれた。
痴漢をされて、しかもそれが単独じゃないという異常な事態にたちまち恐怖心が湧いて体が萎縮する。

「へぇ。君、もう結婚してるんだ」

左隣にいた男が成瀬の手を掴んで低く囁いた。

「こんな若いのによくやるね」
「……っ!」

前にいる男までもが手を伸ばしてきてスーツのボタンを外す。取り囲まれて逃げ場がないと知った成瀬はますます怯えて体を震わせた。

「その反応だと、こういうことされるのは初めてなんだろうね」

後ろの男が成瀬の股間をさすりながら体を密着させる。尻に男の固くなっている塊を押し付けられて成瀬はヒッと息を呑んだ。

「大丈夫だよ、気持ち良くしてあげるから」

男たちはニヤニヤと笑いながら体をまさぐり始めた。
二人の手で性器や尻の割れ目をなぞられ、そしてワイシャツの上から乳首を擦られる。

「っ…ん…!」
「乳首感じるんだ? 可愛いね」

恐怖や羞恥で神経が過敏になっているせいなのか、指先で弄ばれるだけでビリビリと胸が疼いた。
激しい嫌悪感とは裏腹に性感を刺激されると嫌でも反応してしまう自分が情けなくて恥ずかしくて成瀬はうつむいてぎゅっと目を閉じる。

「ふふ、勃ってきたね。窮屈だろ?脱がしてあげるよ」
「ふ、ぅ…っ!」

ベルトを外されファスナーを下ろされる。前を開かれて覗いたボクサーパンツには半勃ちになっている性器の形がくっきりと浮き出して、我慢汁の小さな染みが広がっていた。

「可愛いパンツだね。奥さんが選んでくれたのかな?」
「っ…!!」

下着の上から性器の輪郭をなぞられる。スーツ越しのときよりも更に男の無骨な手の感触が強くなって、ゾクゾクと腰元がざわめき立った。



「ほら、このサイト見てごらん」
「…ふ…っ?」

いつの間にか男が成瀬が握っているスマホを勝手に操作して見知らぬサイトを開いていた。

おどろおどろしい真っ黒な背景。トップには『痴漢情報』と書かれていて、その続きには成瀬の容姿や服装、そして『乳首が感じやすい』ということや下着の柄、どのくらい勃起しているのかまで細かに書き込まれていた。

「ここにいる俺らだけじゃなくて、たくさんの人が君のいやらしい姿を視姦してるんだよ」

愕然としてスマホを持つ手が震える。サイトには『直接ち○ぽしごいて』だの『画像アップしないの?』だの身勝手な書き込みがどんどん更新されていく。

「痴漢を実況される気分はどう? 興奮するだろ?」
「んんっ…!」

男の手がパンツの中に入って竿を握る。ショックで縮んだものの、慣れた手つきでしごかれてみるみる内にそこに熱が溜まっていってしまう。

「んっ…く…ぅ!」

すっかり敏感になった乳首をグリグリと押し潰され、摘ままれ、好き勝手に弄くられる。
認めたくない快感が何度も身体を突き抜けて、成瀬はキツく唇を噛み締めた。
だがどんなに理性で抑えようとしても絶え間なく襲ってくる快楽には逆らえない。

「ち○ぽがビクビクしてるよ。イきそうなのかい?」

ざらついた声で囁くと男は力を加えて成瀬の肉棒を上下に揺さぶった。

「っふ…!んっ、んん…!」

性器と乳首を執拗に責められて成瀬は無情にも絶頂を迎えてしまった。
下着の中でドロドロと滴っていく精液の感覚が不快で、苦しいほど屈辱的だった。

「痴漢されてイッちゃったね。記念に写真撮ってあげるよ」

男はシャッター音のしないカメラアプリで成瀬の淫らな姿をおさめ、それをサイトに投稿した。
アップされた自分のぐちゃぐちゃに汚れた股間を見て成瀬は恥辱に苛まれる。
画像が載せられるとすぐに『まじエロい』『後ろも犯せ』とレスが沸いた。

「後ろもだって。君の身体は耐えられるかな?」
「若いんだからまだまだいけるよね?」

男たちもサイトの連中も、熱はまだ尽きそうにもない。再びいくつもの手が成瀬の体を侵し始める。

逃げ場はなく抵抗する気力も奪われて成瀬は男たちの残忍な欲望に支配されていった。

end

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