「だから悪かったって」


「連絡もなしに40分遅刻とかありえねぇ…」




神崎の前に姿を現すと問答無用で殴りかかってきた。
ちょっとマジだったので避けたがな。






「遅れるなら普通連絡しねぇのか?ん?」



「はいはい、ゴメンナサイー」


「……」


「ホント悪かったと思ってるから機嫌直せよ、ほら」






すっかり
ふてくされてしまった神崎へ映画館に入りチケットを2枚買い


ポップコーンとドリンクをつきだした。


無言でひったくるように受け取るとこっちを睨みながらうなった


なんか小動物みたいで笑ってしまう




「何笑ってんだよ!今日は全部お前の奢りだかんな…」

「そのつもりです」




むしろ払いたくても絶対に割り勘だと払わせてくれないくせに…




神崎はまだ拗ねてるのかストローを口にくわえて顔を逸らした







「今そんなに飲んだら上映前になくなるぞ」

「はいはい」





やっとこっちを向いた顔は口がとがっていて可愛くてつい口先をつまんでしまった。




「…死ね!」

「そんな照れんなって」

「馬鹿にしてんのか?」
 

「まったく?あ、始まる時間だ…」

「ごまかすな!」






馬鹿にはしてねぇよ、
ただ可愛いと思っただけ




時計を見るとあと1分で上映が始まるのでまずは席に座るとしよう。



席は一番後ろの真ん中の席

平日だからか客は少ない大体半分ぐらいか…あ、ちなみに学校は休校な




ほとんどの客は前の席に座っていて同じ列の人は全くいない。


館内を見渡すが結構せまいな…



俺の家の方が広いんじゃねぇか?



すると、突然ブザーが鳴り館内が暗くなる












「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -