「よぉ、」


「ジュダル!おはよう」





いつものように退屈すぎる毎日を送る
ナオの前に、格子を開けて
入ってきたのはあの例の青年。


彼が初めて訪問してきた日から
三ヶ月が経っていた。


彼は不規則に、でも三日に一度は
必ずナオを訪れていた。



長い髪を揺らしながら宙に浮いている。






「今日も話聞かせて?」





ナオがそう言うとジュダルは得意気に話を始めた。





「そしたらババアが怒ってさぁ」

「…それは明らかにジュダルが悪い」

「俺がダンジョン攻略させてやったんだぜ?」


「貴方はマギだかなんだか知らないけれど

紅玉さんが努力してるんなら
ちゃんと認めてあげないと。」


「チッ…わかったよ」




わかればよろしい、
なんて言ってナオは笑った。

ジュダルも満更ではなさそうで。





ナオがマギに尊敬の念を抱いたのはほんの初めだけ。

最近ではマギだろうがお構いなしにジュダルに接していた。




ジュダルにとってそれが無意識だが新鮮で少しだけ心地が良いようだ。







ナオの方もジュダルが聞かせて
くれる話にいつも胸をときめかせた。






「なあ、そういやその首から下げてるやつはなんだ?」



ジュダルはナオの首から
下げられたペンダントを見て言った。





「ああ、これ?
これは大切なものだよ」



「ふぅん」






そう言うとジュダルは床に寝転がった。



 (楽しい瞬間)
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