「皆は将来一生サッカーやるのか?」

やっと今日の厳しい練習が終了した後イナズマジャパンのメンバーにそうキャプテンである円堂は問う。
最初はメンバー全員が目を丸くして驚きをみせていた。

「俺は高校に進んだら勉強に専念して家業継ぐ」

豪炎寺はそう言った。それは遠回しにサッカーは一生やらないとも取れた。円堂はそうか、と相槌を打って鬼道に声をかけた。

「俺も義父の会社を継ぐ気でいる」

「鬼道が会社の社長になるなら俺は鬼道のSPになる、源田も道連れにして」

佐久間は決して冗談に聞こえない将来の夢をのべる。彼なら地の果てまで鬼道に付いて行きそうだ、とメンバー一同は思った。

「俺はサッカーか陸上の選手になりたいと思ってる」

風丸は汗まみれの顔を拭きながらそう言った。
横にいた基山は少し悩んだ後に

「お日さま園の奴等と吉良の財閥を大企業にしたい、そしたら鬼道君の会社と合同企画とかいいね」
父さんへの恩返しがしたい、基山はそう願望を述べた、一度は酷い目にあった、が基山は吉良家を愛していた。


基山は吹雪に話題を振る、すると吹雪は少し困ってから口を開く。
「僕は別に夢なんて無いよ、強いて言えばアツヤ達の分まで生きることかな」

吹雪はそう言ってほほえんだ、その微笑みは無理に作った物では無く、本当の笑顔だった。

「吹雪さんは顔立ちもしっかりしてるし、俳優とかにもむいてるんじゃないでしょうか?」

立向井が口を開くと「あー、すんげー女に人気集めるな!」と一同は納得する。

「俺は虎ノ屋を継いで、もっと知名度の高い店にしたいです」


うんうん、とみんなは頷いた、すると虎丸は鬼道や基山の元に寄り、「CMはよろしくお願いしますね、俳優は吹雪さんで」

決まった訳でもないのに、とみんなは笑う、でも夢を描くのは自由だ。

「みんな夢があっていいッスー」
「壁山は大食い選手でいいんじゃない?ウッシッシ」

壁山はみんなを羨ましく思っていたところ壁山によじ登っていた木暮が半分冗談で言った。


徒然と話していき最後は話題の言い出しっぺでもある円堂に振る。

「決まってるだろ!」




「サッカー選手……か……」

鬼道はあの日のことを思い出した。円堂は今じゃ名を知らないサッカー選手などいないくらいの有名人だ。

あの日の誓いはみんな叶っていた、だが円堂は………




過去の誓い

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スケールのでかい将来設計だな………
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