ひとりじょうず | ナノ




第三章
   └序幕



― 序幕 ―

あの頃の僕は、



君の痛みも、悲しみも理解できていなくて。




上手く慰めたり、笑わせたり


その涙を拭ったりできなくて。







でも、今ならきっと、できるから。





だから、君に逢いに行くよ


君を探すよ。





僕の手足がぼろぼろになってもかまわないから





だから、神様、あの子にもう一度、逢わせて下さい。



一ノ幕へ続く


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