※性転換ネタ
ビロードの柔らかでなめらかな布に紛れて行われる密事。ひそひそ囁く声が部屋の奥からきこえてくる。月光の明かりを頼りに目をこらせば、寝具の上に影が一つ見えた。女の上に少年が重なっている。
少年は、やわやわと女の胸をもてあそんでいた。タートルネックを下着と一緒にたくしあげて、ぴんと張りのある二つの膨らみを突き出させている。その肉塊は、少年の手からこぼれるくらいの大きさをしていた。色づいた胸の先はぴんと上を向いている。それを肉に巻き込みながら揉んでやると具合がいいようで、女はぴくんぴくんと体を跳ねさせた。果実の赤に色づいた胸の先を口に含んで、吸う。ぷるぷるとした弾力は少年を楽しませ、その淡い唇は絶えずいやらしい音をたてていた。
「ああ、は、あ……、やぁ……」
「いやなの?」
少年は耳元で囁いた。
「う、うぁ……あっ……」
耳の内側が女の弱いところであると少年は心得ていた。舌でなめて、ピチャピチャと音をたてると大げさなくらいに喘ぐ。恍惚が色濃く滲む女の瞳をのぞきこんで、彼は小首を傾げた。
「気持ちいいのではなくて……?」
欲というのは浅ましい。卑しく嘆かわしい気持ちを抱えてはいられず、こうして願いを叶えてくれる手にすがりついて、惨めで見るにたえない欲求を満たしてもらうのだ。
見苦しい姿で、どろどろになったそこをさらす。少年の指先がずぷりと粘着な音と共に入り込んで、ゆっくりと動いた。
「ああっ……はあ、はあ……」
「だいじょうぶ?」
「ひっ……う……っ!」
気遣う言葉に反して、少年の手の動きは力強かった。底から虫が這いあがってくるような快楽に女は体を激しく痙攣させた。こくこくと頷いて、少年のシャツの背を強く掴む。
「そう、それなら、よかった」
「あ、ティー……っ、もう……」
「ここをさわってほしいの?」
「あ、う……んんっ」
「ごめんね……。僕はまだよくわからないから。ジル、ちゃんと教えて?」
細い指では足りないと、少年の手を掴む。
「あ、ん、もっと、して……っ」
少年は、長い髪を掴んで引き寄せようとする女の手をそっと掴んで接吻した。
「あっ」
「ジルのここ、ぐちゃぐちゃだね」
「……っ」
言葉に感じて、体が過敏に反応を返した。少年の指が二本、綺麗に揃って、女の肉を掻いた。
「ああぁっ!」
「ねえ、ちゃんと僕の目を見てて?」
甘い囁きに、腰が跳ねた。ぐっと深くを抉るよう手が動く。
「あ…あ…ぐ、グリグリしたら…ん……」
女がどんな痴態をさらしても、少年が顔を歪めることはない。
「よろこんでもらえて、うれしいな」
綺麗な深い青色の瞳が細められる。女は震えながら、少年の唇を求めた。
「ティー……」
少年は微笑んで、女の声にこたえた。
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