徒然に増える言葉



・151-180

たった二人きりの王国
何ひとつ持たずに歩き出す
画面越しの待ち人
不幸がなければ幸せかい?
弱い者に希望を押しつける
探すのは言葉か自分自身か
夜空を見上げて眩しいと思った
何も望まない贅沢
すべてを語る必要なんてない
安心させるために不安になる
何度でも間違えばいい
終止符が見つからない
綺麗なものだけ見えなくなる
背中合わせが一番遠い
終わった世界で僕は嗤う
続いてる地面の先に君は居ない
あなたが選んだ私の居ない未来
正しさなんて誰が決めても誤りだらけ
奪うなら最後まで残さないで
鳴かない鳥と飛ばない鳥と
行きたい場所に近道はない
最後の一息は君の名を呟いて
夢を見て夢を失う
触れ合う前に告げる言葉
複製された自由の箱庭
解いた紐は結び直さずに
捧げたのは愛ではなくて
壊そうとしなかったくせに
砕いて飲み干した栄光
視界に先があるなら進め










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