【心地よい拘束】


君の存在が少しずつ大きくなる。
初めは気にもとめていなかったのに。

出会ってから、もう何度も逢瀬を重ねて。
数え切れないほどの朝と夜を迎えた。


僕はやがて君に縛られる。

何度も何度も夢を見る。

君だけしか見えない。
君の声しか聞こえない。

君しか、いない。


心地よい拘束を与えて。
君は美しく微笑む。


僕はもう迷わず君の手をとって。
君しか愛せないことを知る。