徒然に増える言葉



・391-420

取り戻せない恋風
郷愁の涙に酔いしれて
駆け引きを恋のように楽しむ
忘れられた泉の在処
揺るぎない信頼を壊しても側に
重ねる恋心を愛と呼ばせてくれない
夕焼けと朝焼けの曖昧な空の色
君の強さを悲しいと思って泣いた日
星空を瓶に詰めて贈るよ
気持ちが動く事を恐れないで
壊れそうな硝子細工に隠した想い
致命的な欠陥が見つかりました
手繰り寄せた幸運の糸の先
真っ黒な世界で真っ白な君だけ仲間外れ
終わらないかくれんぼをしよう
君に会うのが怖い朝
優しい甘さに溶かされていく
終止符がないままの楽譜
鈍く光る刃先に一滴
神様が居ない世界で祈りを捧げる聖少女
少年は星になりたいと泣き叫んだ
焼け爛れた手の平で掴めるもの
私を苦しめ、癒やす人
貴方が崩れていく夢を見た
可憐な姫君の唇を彩る紅
今日を終わらせる事への恐怖
平行線を望んで葛藤する恋心
君に穢されるのならどんな方法でも
君の命令はいつも甘さを含んで
始めから終わりまで愛を囁いて













- ナノ -