徒然に増える言葉



・301-330

生き方を知らなかった幼い僕
君がこの悪夢を終わらせる
椿の香りを纏わせて
拙い愛し方さえ躊躇った夜
お願いだから振り返らずに
今度ばかりは逃げられない
甘え上手な人嫌い
忘れられた恋物語の続きを
愛よりも恋を選んだ
砂の上に築いた秘密
君と初めての帰り道
恋心を隠すための笑顔
見上げる視線に甘やかされて
柔らかく抱きしめないで
負け知らずの好き合戦
特別で最上でたったひとり
同じ世界で壁越しに囁く言葉
誰よりも同じで誰とも違うもの
君の涙を星空に変えてみせるよ
離れた身体より心が悲鳴をあげる
君と僕の間に虹を架けよう
鼓動が伝わる距離で伝わらない想い
幸せを数えてる君
君から一番先に聞きたかった
抱きしめた夜に離れた心
奪われるなら欲しくなかった
勝利の微笑みを誰よりも君に
いつだって守りたいものがある
それが君の望みじゃなくても
めまぐるしい日常に君を見失う











- ナノ -