徒然に増える言葉



・271-300

作りかけの人形のように
嗜虐的な愛情を捧げよう
螺旋階段を上る僕と下がる君
手のひらに口づけて望んだものは
狂気と正気の狭間で君を愛した
君が僕に向ける全ての感情さえも支配したい
あなたが選ぶ幸せは私と交わることはない
君のために生きた証を残して
幸運も勇気も君の側にあるから
生を望む君と死を選んだ僕
終わりを見据えた旅路
果実の甘さに酔う振りをした
君の弱さを愛しいと思うけど
奪うだけの行為に傷ついたのは君だけ
生まれ変わったなら海になろう
君という空を見上げて微笑んだ
花が散る様にひっそりと泣いて
僕の心の空洞に君がくれた多くのもの
傷だらけになって愛して壊して
恋と呼んで愛とは呼べず
終わらない死の始まり
黄金色の果てへと向かえ
記憶の中で死に続ける君
さようならをいつまでも言えない
裏切りと忠誠の選択
儚いものなど必要ない
朝靄の中に消えていく
誇り高く生きる心だけを残して
芽生えた花の色を教えてあげる
湖面に映る光と君を捕らえて











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