「アドリアンてさ、レディバグとシャノワール、どっちが好き?」 「え?!………あー……レディバグかな? 最終的に敵を倒すのは彼女の力だし、それに素敵だよね」 「そっか、やっぱりそうだよなあ」 「男主は?」 「……俺、シャノワールの方が好きでさ、多分ヒーローだからって言うより人間として憧れてるんだよね。自由な感じで羨ましいって言うか……友達になってみたい……無理だけど」 「へぇ……男主からして、シャノワールってカッコイイ?」 「あー……まあカッコイイよ。息を吐くようにレディバグを口説いてるのは少ししつこいかなと思うけど、戦ってる姿やレディバグを助ける姿は好きだな。まさにバディって感じ」 「…そっか、いつか直接会えたらいいね」 「そんなの、俺がアクマタイズされる時しかないよね…」
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「あれ、君ってもしかして男主・苗字? 広告とかでよく見るよー!!」 「あ、ありがとう…」 「実物の方が何倍もカッコイイね! これからも応援してるよ!じゃあまたね!」 「あ、うん……」
「あ……アドリアン聞いてくれよお…」 「わっ…とと……どうしたの? 男主」 「昨日初めて生シャノワールを見て話しかけられたんだけどさあ…シャノワール俺のこと知ってたらしくて恥ずかしくて死ぬかと思った…」 「へー! 良かったじゃん!」 「テンパってあまり会話出来なかったし、もう二度とないよ……はぁ……」 「…そうでも無いんじゃない? パリはよく敵に襲われてるし、その度に彼ら達は街を救いに来てくれるから会おうと思えば会えるよ。きっとね」 「……そうだといいなあ」
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「マリネットはアドリアンが好きなの?」 「え?!?!あっそのちがっちがくないけど……その………………………そんなにわかりやすい?」 「ふふ、まあね」 「あーーーもう…………秘密にしてよね」 「大丈夫、言わないよ。アドリアンが好きな女の子はいっぱいいるからね」 「………そういう男主は好きな人いるの? あ、モデルさんなのにこんな話聞いちゃダメだよね、ごめん」 「いるよ」 「え?」 「俺はね、シャノワールに恋をしてるんだ」 「……あのヒーローの?」 「そう。これが普通の恋なのか憧れなのか未だに区別が付けられなくてね、とりあえず恋と呼んでるんだ」 「……なんか、素敵…! 因みにどこが好きなの?」 「あのひょうきんな感じなのにレディバグに一筋なところとか、やる時はちゃんとやる所とか、色々かな。街を救う度にカッコ良さが上書きされていくからあまり覚えてないや」 「そっか……男主はシャノワールの事すごく見てるんだね」 「つい目で追っちゃってね」 「……私もそう。目で追ってはカッコイイなあって見てるだけ……その先になかなか行けなくて……」 「…好きな人と話すの緊張する?」 「それは勿論! 髪が崩れてないかとか、口臭くないかとか、服変じゃないかとか何もかも気になって話せないよ!」 「…ふふふ、マリネットは心配症だね。君はいつも通り振る舞えば大丈夫だよ」 「でも本人を目の前にすると壊れたロボットみたいになっちゃう…」 「なら、俺と3人なら話せる? 今目の前にいるし、行ってみよっか」 「え!!無理無理無理!!! やめて男主!!!!」 「2人で何話してるの?」 「お、アドリアン」 「ヒィ!!………アドリアン………」 「(面白いなあ)」
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