遊矢の顔をマジマジと見ていた。ホントユーリと似ているな、と。
スタンダード次元に来てから素良と同居していて、融合次元で着ているユーリとお揃いの服ではなく、アカデミアのブルーの服を着て生活している。
デニスに俺が最近遊矢ばかり見ていると指摘され、確かにそれは自覚していた。
こっちの次元に来てから一度も会えていないユーリに少し心寂しさを感じる。


「どうかしたか?」


遊矢と目が合い、俺の様子を伺ってきた。


「……なんでもねえよ」


俺は鼻で笑ってごまかす。
いつからだろう、寂しがり屋になったのは。