何となくパフェを食べたい気分だったのでパフェを食べに来た。
甘い物を食べたかったのと、アイスとフレークを一緒に食べたかったって言うのもある。
アイスとフレークが食べたいなら自分で買って食えと言われそうだが、やはり他のトッピングがないとパフェじゃない訳で、それならフルーツの缶詰でも買えと言われそうだが、そんなものちまちま買うより食べに行った方が早いと思い、十代を連れてパフェが主のお店に来た。


「俺パフェなんか興味ねーけど」


十代はメニューを見ながら興味無さそうに言った。
メニューは十代の方を向いているため、私はメニューを逆さから見る。


「1人で来るの少しアレだったから。奢ってあげるって言ったら喜んでついてきたじゃん」

「今甘い物の気分じゃねえんだよな……」


私はそんな十代を無視し、パフェを1つ注文すると店員が持ってきてくれた水を一口飲んだ。
暫らくすると、店員がパフェを持ってきた。
アイスのタワーにてっぺんにはクッキーが乗っており、周りは生クリームとフルーツで飾り付けられている。
アイスとフレークの所を一口食べれば、久々の味で予想以上に美味しく感じた。


「たまにはパフェもいいね〜」

「そうかよ」


十代はアイスコーヒーを頼み、目の前で興味無さそうに私を見ながら飲む。


「十代も一口食べない?」

「……横の桃くれよ」


十代にそう言われ、フォークで桃を刺すとそれを十代の口元に持っていった。
十代は桃を一口で食べ、私も桃を食べた。


「次は生クリームとマンゴーな」

「食べるなら頼んでよ……」


そう言いながらも私はフォークでマンゴーを刺し、そこに生クリームをつけて十代の口に入れた。
私が頼んだパフェのフルーツはほとんど十代に食べられてしまい、残ってるのは下にあるパイナップルと上に申し訳なさそうに飾ってあるブルーベリーの二個だけになった。