ユーリの部屋に来て任務の報告をしている内に眠くなってきた。
部屋の中は暖房が効いていて暖かく、自分の部屋とは大違いだ。
いつも朝は寒さで起きてしまうため浅い眠りが多く、暖かいと眠気が呼び戻されてしまい、俺は大きなあくびをした。


「なに、僕といるとそんなにつまんないわけ?」


ユーリにそう言われ、俺は全力で否定した。しかしユーリは俺を疑うような目で見て来る。
やってしまった、と思い俺は抑えきれない2回目のあくびを口を開けずにした。


「君寝てないでしょ、ここ最近隈酷いけど」


ユーリにそう言われ、自分の目元を触りながら「寝てるよ」と言った。


「でも寒くてさ、全然寝た気がしなくて」


喋ってる途中に三回目のあくびをした。
すると俺に続けてユーリがあくびをした。


「君の移っちゃったじゃん」


ユーリのあくびに笑うと、ユーリは机の上にあった書類を片付け俺の手を引き、ベッドの方に向かった。


「今日だけ特別」


ユーリは口角を上げながら言った。
俺を突き飛ばしてベッドの上にダイブさせると、ユーリは隣に寝始める。
ユーリのベッドは俺の布団の何倍もふかふかして気持ちがよく、ユーリの匂いがするので抱きしめられてる気がして鼓動が早くなった。
深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、目をつぶれば直ぐに眠りについた。
目を覚ませば、ここは何処だとあたりを見回した。
隣で寝ているユーリを見て一緒に寝たことを思い出し、いま何時かと時計を見た。
時間を確認しながら、昔も良く一緒に寝たな、と思い出に浸った。