テスト期間なので早く学校が終わる。
十代の学校と私のテスト期間がピッタリ重なったのて、今日は一緒にお昼を食べる事になった。
しかし、何処のファミレスに行っても高校生ばかりで、みんな考えてる事は同じなのかと思った。
しょうがなく少し待ち、私達の番が来ると席を案内された。
十代は座った途端メニュー表を開き、「どれを食おうかなー」とハンバーグの一覧を開いている。


「ちゃんと手持ち持ってる?」

「なきゃ来ねえよ」


ですよね、とか思いながら私は十代が見ているメニュー表を反対側から見る。


「美稀は決まったか?」


十代がそう聞いてくる。
私はメニュー表をこちらに向け、何を食べるか迷う。
不意に見たサラダうどんが美味しそうに見えたので、私はそれに決めた。
これ、と指を指せば十代は呼び出しボタンを押して注文をした。
ついでにドリンクバーも頼み、十代にドリンクを取ってきてもらった。


「テスト初日どうだったの?」


十代に取ってきてもらったジュースを飲みながら言う。


「……やばい」

「そんなの知ってるよ。今回は余裕のよっちゃんだぜ、とか言いながら勉強しなかったのは何所のどいつかな?」

「酷いぜ名前……」

「いえーバーカバーカ」


茶化すように言った。十代は机に項垂れ、私はそんな十代を見て笑う。