※軽い下ネタ



休日、笠松くんの部活が休みということで笠松くんの家でおうちデートをすることになった。でも笠松くんには明日までに終わらせなければならない課題が残っていた。丁度笠松くんたちバスケ部が試合をする日に小テストがあって、それをできなかったバスケ部の人は別に課題を出されたのだ。



「悪いな、せっかく来てもらったのに」

『ううん、笠松くんと一緒にいられるだけで幸せだから、全然大丈夫だよ』



私がそう言うと笠松くんは顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。よく見ると耳まで真っ赤になっていて、まるでリンゴみたいだ。



『笠松くん、大丈夫?』

「っ……、こっち見んな」

『ふふっ、分かった』



笠松くんはよっぽど恥ずかしかったらしく最終的に机に突っ伏してしまった。声をかけてみても全く動く気配はない。

しばらく放っておくとむくりと体を起こしけれど、私と目が合うとまた顔を赤くした。



『課題、やらなくていいの?』

「っ、今やる」

『うん。じゃあ私は月バスでも読んでるね』



笠松くんからあぁ、という短い返事が返ってきた。私は笠松くんの机に置いてある月バスに手を伸ばし、パラパラと捲った。その刊は海常が特集されており、黄瀬くんにインタビュー、なんてのが載っていた。しかし私は黄瀬くんなんて全く興味がないのでスルー。私の目は引き寄せられるように笠松幸男、という文字の方へ。そこでは笠松くんがいかにすごい選手かが書かれていた。


笠松くんて本当にすごいんだなぁ。こんな人が私の彼氏なんて、幸せすぎるな。


そんなことを思いながらニヤニヤしていると笠松くんの視線を感じた。見ると笠松くんは眉を寄せてこちらを見ていた。



『笠松くんがすごいって書かれるのが嬉しくって』



笠松くんの方を見てそう言うと笠松くんは恥ずかしそうな顔をして下を向いた。と思ったらバッと顔を上げてこちらを見た



「黄瀬の方が取り上げられてんだろ」

『えっ…まぁそりゃ黄瀬くんはキセキの世代だし。でも笠松くんだってちゃんと記事あるじゃん』

「ちょっとな」



笠松くんはそう言うと視線を課題へ移した。


もしかして黄瀬くんに嫉妬しているんだろうか。黄瀬くんばっかり取り上げられているから。でも笠松くんは人の才能に嫉妬するような人ではない気がする。笠松くんは嫉妬するくらいなら努力して強くなる。そんな感じの人だ。

でも、やっぱり同じチームにすごい才能を持った人がいると羨ましいとか思うんだろうか。私にはよく分からない。



『……あ』



笠松くんは機嫌が悪いようで頬杖をつきながらシャーペンをカチカチやっている。



『笠松くん、機嫌悪い…?』

「は?」

『その、黄瀬くんばっかり取り上げられてるから怒ってるのかと…』

「そんなんじゃねぇよ」

『じゃあなに?』

「っ…」



笠松くんは何も言わない。言うことを考えているのだろうか。それとも無視なのか。



「お前にそーゆーの見られたくねぇんだよ。なんかダセェだろ。後輩に負けてるとか」

『えっ、……そんなこと、思わないよ。確かに黄瀬くんの方がいっぱい記事あるし有名だよ。でも私は笠松くんの方がすごいと思ってるもん』

「……」

『チームのためにキャプテンとして頑張ってるし、みんなに頼りにされてるし。……黄瀬くんは才能はあるけど、チームをまとめる力はない。だから一番すごいのは笠松くんだと私は思う』



ちょっとでしゃばり過ぎたかな。笠松くんの機嫌が余計悪くなったらどうしよう。大丈夫かな。

ドキドキしながら笠松くんの言葉を待っていると、笠松くんが口を開いた。



「悪い」

『えっ?』

「後輩に負けてダセェとか言ってる方がダセェよな。俺は才能はねぇけどお前が俺のこと一番だって思ってくれんならそれでいい」

『笠松くん…』



私は笠松くんの後ろに座ってそのまま笠松くんの背中に抱きついた。笠松くんは少し驚いたようで声にならない声を上げた。

笠松くんの背中は大きくて暖かくて優しくて好きだ。私のすべてを受け入れてくれるようなそんな気がする。



『笠松くん、好き…』

「っ…」

『一番、好き』



しばらくそうしていると瞼が重くなってきた。笠松くんの背中が落ち着くからなのだろうか。笠松くんは相変わらず黙ったままだ。もう少しだけこのままでもいいだろうか。










そのまま私は寝てしまったらしい。触ったことのない感触を手に感じて目を覚ました。



『えっ…』



手には固いような柔らかいようなよく分からない感触。笠松くんの匂いがするから私はまだ笠松くんの背中に抱きついているはず。



「っ!」



手を動かして今自分が触っているものを確かめようとしたら笠松くんの体がびくりと動いた。


えっ、なにこれ…。


その物体を触ったままゆっくりと笠松くんから離れて恐る恐る手の先を見る。それを見て私は固まった。



『っ………、なっ…』

「っ…!」



あろう事か私が触っていたのは男の人の足の間にあるアレだった。私は笠松くんのそこからパッと手を離し立ち上がって笠松くんから距離を取った。



『ご、ごめっ……な、さい』



謝ってはみたもののこれが正解なのか分からない。笠松くんは私に触られてどう思ったのだろうか。いくら寝ていたとはいえ変態だとかそういうのとを思ったのだろうか。だとしたら困る。私は変態ではない。



『あの、笠松くん…、私っ』

「わ、分かってる」

『えっ…』

「す、好きでやったんじゃないことくらい、分かってる、から…」

『っ…』

「俺も、悪い。不快な思いさせて」

『いやっ、不快とかは別に、思ってないけど…。あっ、でも笠松くんは、不快だったよね…』



いきなりアソコを触られたんだから。いくら彼女とはいえきっと不快だったはずだ。私は寝ていたから分からないけどもしかしたらかなり長い間触っていたかもしれないわけだし。



「お、俺もべべ、別に…、不快とか思ってねぇけど…ただ」

『ただ?』

「あっ、いや、何でもねぇ、今のは忘れてくれ」

『えっ、なに?気になるよ』

「気にするな忘れろ」



真っ赤な顔でそう言われて余計に気になったがそれ以上聞くと笠松くんが怒りそうだから何も聞かないことにした。



『あの、笠松くん、さっきのは、お互い忘れよう。事故、だし』

「そう、だな」



忘れようなんて言ったけど絶対に忘れられない。だけど私はそう言うしかなかった。




忘れられない出来事
((我慢するのが大変だったとか言えねぇ…!))
((どうしようまだ感触が手に…!))

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うわぁ、すいませんごめんなさい下ネタすいません。
でも聞いてください!これ実際の私の夢なんです!正確には少し変えてるから違うけど。(私が見た夢ではわざと触ってました)
本当にびっくりしましたよこの夢見たときは!!だって私が笠松さんのアソコ触ってるんだもん!!もう起きてからしばらく笠松さんのことしか考えられませんでした!

下ネタしいませんでした!気分を害された方すいません!!!







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