collected poems

2018/01/08 - さよなら 午前3時



おはよう
アラームの声をかき消し
枕に顔を伏せる
過ぎた時刻と足りない時間
誰かを愛したい
眠い 深く深く墜ちて朽ちる
そもそも頑張っていたのだろうか

ずっと好きでいられたらよかったのに
夜の音を聞くのが怖い 暗い
きっとバチが当たったのだわ!
君のこと好きじゃなかったけど
多分大丈夫だしね

部屋を通る寒さ
忘れうる時刻と覚えれない時間
重い瞼を閉じる
夢の中で走り回る 右往左往
明るい夜と暗い朝
何処にも行きたくないの

ねぇ もう少しだけ頑張ってみせて
夢から醒めないで
ずっと好きでいられたら
それならきっとよかったのに
よかったのにね

××のこと好きじゃなかったけど
多分大丈夫だ しね

2017/07/16 - 雨音が響いてる



正午 教室中に
世界が終わる音が聞こえる
両手で抑える
周りはとっくに気づいている

あと30分 何をしようか
机の答案を前にして
世界を揺るがす音が聞こえる
足りない分を数えて数えて
鈍に染み込み広がっていく

うどんにしようか
天ぷらも入れようか…

逃げ出した、
この世界を変えられなかった君の音が
教室中に残響する
じゅういちの×を並べながら
大粒の雨は止んでくれない
止んでくれない

今日も
世界が終わる音が聞こえる
明日は何して話そうか
灰色に交じる君と自転車と
雨音が響いてる

2017/07/03 - 夏



高校生のあの夏に
中学のおもひでを置いてきた
忘れないでと彼はいふ
忘れたいよと僕はいふ

高校生のある夏に
辛いおもひでを置いてきた
忘れないでと彼はいふ
忘れないよと僕にいふ

おもひだせなくなっていた
あの顔もあの夏のことも
あるのはただの青い春
夏だけれども 青二才
あの夏が今日もやってくる
忘れ物をしたあの夏が

高校生のあの夏に
中学のおもひでを置いてきた
忘れないでと彼はいふ
忘れないよと僕は叫んだ

忘れ物をしたあの夏が
忘れないでと涙をこぼした

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