1100
暗き森のエチュード
眠りにつけほらさんにいいち
紅を引く幼子の手
風鈴に棲む赤い金魚
ペットボトルの中のお城

叩けば割れる落とせば消える
夜空の真似事をする金平糖
祈りは山に置いてきた
錯覚は確信を呼んでくる
イガグリが食道を通り抜けていくまでの3秒間

冬眠で地球の終わりをやり過ごす
甘えん坊のかくれんぼ
眠りを誘う木の実
星たちだけの夜道
宝はラクダのコブの中

にごった水底に眠るもの
眠らせないで、夜がふけるまで
雨と涙と汗の見分け方
取り扱わない説明書
眠りを助ける鬼の金棒

白い森と赤い海原のカルテット
味のついた水
真夜中の舞台裏に憧れて
まだ僕は人間にはなれない
名前の呼べない君

狂う定規
猫又と半月の夜
スターダストが愛した街
深度未測定値
世界はうまく回らない

遊歩道を塞ぐ薔薇たちの泣き言
不器用なあなたのハッピーエンド
といた卵から音符を見つける
金魚をすまわせた腹の中
専用の小部屋

フォークごと飲み込む
切って崩して組み立てて
観覧車が夜を止める
途切れた吐息と声と
夜の花を散らす

負け犬の笑み
コンクリートを食べる蟻
脚ふたつ、スリッパひとつ
星を手にいれたこども
コダマとコダマのティータイム

君と正座を結ぶ夜
マリアはどこ?
うさぎの泣き真似
魔法のポケットで暮らす小人
キャンドルライトマジック

少しの未来も待てなくて
今宵星を浮かべに
眠る一角獣
交わる事のない僕ら
昨日の眠り姫

夜に咲く花
黒い傘の貴婦人
蜘蛛の糸よりたちの悪い
道を塞ぐ神の御手
991個目のティーカップ

割れた破片で指を切る
都会の獣
ひとつの心臓と心臓
私の熱は君から
魔法と石鹸がトける時

花は唄わず、ぼくは一人
哀を紡ぐ糸車
そして避雷針は建った
こたつと君の温度差
地中の若葉

曖昧に誤魔化す鼓動の音
赤い糸を偽る蜘蛛糸
黒を黒で塗り返していた
太陽と月の三時
濃霧をさまよい歩く猫

月を目指す鳥
電池の代わりに君
理想郷にあなたはいない
六百十三号室の沈黙
きっと電車は来ない

満腹の満月
半月の写し身
朝雫が落ちる前に
金魚の気泡
三時のおやつは時計の中に

雷鳴を喰らう時計台
僕の知ってる天国
夢を追う蝶
霜に触れれば死ぬ
クリームと混ぜて

まだ言葉は舌に刺さったまま
ダンスステップを教えて
その手で夢に沈めて
黒猫のあくび
おやすみから始まる祈り

音の無い公園
お人形さんの談笑
コーヒーカップの中の温度
羊と綿飴と雲
答えをくれない天使

 
1200
終わりを望む祈り
淡い星座と眠る黒
色とりどりの心臓
眠りを知らない森
ビー玉を空に浮かべて

フィルムにおさめる未来
色のない虹の橋
方舟は来ず
黒い姫は笑みを崩さず
六歩先の落とし穴

まどろむ半月
螺旋階段の真ん中で
不吉な予感と雨雫
黒服に身を包んだ誠実
カラスが啄ばむ思い出

赤青黄色で成る世界
深海と空をつなぐ部屋
憂鬱を閉じ込めて飛ぶ気球
宇宙遊覧飛行船
不眠症の黒猫と太陽

みかんの皮の中身は
太陽と地球の中間地点にて
バス停に猫
赤い果実と解毒剤
眠る森は龍を隠す

青空が海を飲み干す
宇宙を映す海の底
枯れ木の寝言
枯葉の中にて空を想う
自転車で海を駆けた残暑

ネイビーブルーは黙り込んで
ダイヤを喰らう獣
動かぬ蕾
数字のないサイコロを振った
神様にすら分からない温度の行方

東の空に星を見た
境界線は夜明けの向こう
昼と夜の堕天使
朽ちたブランコは揺れ続ける
昼下がり息をとめる遊園地

スラム街の満月
ラジオが吐き出す無音
クジラの街と天の使者
テディベアと揺れる椅子
個性に被せた紙袋

星屑を食べ歩く少女
雲を繋ぐ少年
煙突から排出された希望
宇宙を侵食するシャボンの玉
放課後レストラン

ラムネソーダの中の月
口をきく駄菓子屋の三毛猫
霊の遊ぶ公園
浪漫はコンビニでお買い求め下さい
黄泉を映す眼鏡

蛍の光では君を見れない
愛は自動販売機にて発売中
ガチャポンでつくる未来
朝露を飲み込むてんとう虫
透明のカーテンと心

君の言葉に傘をさす
涙の海は干上がって
幼稚な星屑の言葉遊び
健気な君とずるい僕
子供騙し君騙し

祝福と憎悪の祈り
僕の声すら聞けないように
地球は僕を追い出す
殺気の消えた刃
生者の沈黙

ノイズの中に隠した感情
瓶に詰めた真夜中三時
狂ってるのは君か世界か
昨日を捜して生きている
海の青さを教えてあげる

ヒールの下で息をする
涙色に染まる滑り台
ずっとずっと永遠に
涙がなければ花は咲かない
君を混ぜた微糖コーヒー

愚かな君にキスを
求められたのはこれっきり
いくじなしの僕らの嘘
心臓の中に時限爆弾
鳩時計は喋り出す

涙を運ぶ海鳥
充満する愛とガスマスク
教科書通りのラブレター
君を想って金縛り
あたたかな笑い声が抉る

有給取っても逃げられない音
血に滲む黒い愛
愛してなくてもアイしてた
消えてなくなる両足と声
宝物の名前を知らない

へそまげな君にペロペロキャンディ
子供になれない大人たち
紅茶の中のアイランド
キスをねだる泣き虫
狂った警鐘と動かぬ脱出ボタン

 
1300
依存し合うふたつの惑星
月を味見する太陽
コップにたまった雨水と憂鬱
彼岸花にすまうハチ
黙示録が牙を向く

金魚を胃袋で飼い殺す少年
砂糖水に溶けたビー玉
見上げた空の風船
味噌汁と白米とマリモ
月が覗く海の底

波が真珠を洗う
消費される永遠
空は物をいわず
モスグリーンの金平糖
虹の橋は海の底

海中の雲
叩けば増える
きえてなくなる3歩前
電車の静寂
星くずをくすねた蟻

涙をついばむ小鳥
ぼくらのたいよう
花が息を止める頃
飾られないリボン
赤い蜘蛛の糸

僕らの手錠
ナイフとフォークと満月と
ビルの隙間の王国
溶けた月の流星群
森を食す巨人

信号機のまばたき
錆びた花瓶と金魚
太陽と月の悪だくみ
気の狂った砂時計
ごみ箱に閉じ込められた春の風

白き鳥の足跡
待ちわびる線路の上
懐で飼い殺す一番星
笑顔を忘れたピエロ
点在する悪夢の残骸

ゆめみるありくい
墓石の上の満月
砂地獄の先に
椅子の上のひだまり
怪物の背中

僕の世界は六畳一間
斜め35度の憂鬱
心臓の代わりのダイヤ
影を踏めないハイヒール
僕らの望んだ地獄

1と2の境界線
飲み込む海のひとかけら
満月の夜の猫の小屋
少年は鳥になれない
両手で包んでさようなら

ハートのカタチがキバを向く
なり損ないの白鳥
6本のクジラの弦
大蛇が月を呑む夜
戸惑うメトロノーム

消えた秒針
溺れたアリを救えない
虹の軌跡に残る色
星の降った後に
陽の消えた惑星

魔法の言葉は助けない
空の風鈴
叫んだ音は水の中
溶岩を飲み干す
枯れるばかりの花

耳元で泣く蝶々
星のまばたきで夜が明ける
飛べない翼をもぐ
仮面の表のウソホント
写真の沈黙

筆箱の中に隠した気持ち
海底のピアノが奏でる旋律
失いたかった風景色
黒のない色鉛筆
僕を責めるキャンバス

カミサマにはなりきれず
カラの鞄と僕
チーズケーキがいざなう夢
コーヒーに映る明日
死を運ぶ白鳥

シャッターは待ってくれない
無邪気とカブトムシ
人形の涙はガラス細工
長方形の窓の世界
見ていたのは鏡

目を閉じてもふせげない色
世界を消す絵筆
夜に手を繋ぐ
本の中の帝国
くすくすと笑う秒針

片道切符の蜘蛛の糸
涙を流した九官鳥
残り物の愛情
101の仮説と君と
砂糖になれないお星様

 
1400
パンケーキの隠し味
眠りにいざなうメランコリー
なくなる前に
太陽を海に沈める
煌びやかな午後、大きな木の下で

屋上にて愛を待つ
夢見るありくい
赤い花が散る時に
腹をすかせた街
空から流れる泣き言

言語を持たない僕らたち
はちみつツボの中のひみつ
眠気を誘う蝶々
空を引き裂く爪の跡
ガラス細工の思い出

両手の隠し事
蜘蛛の糸をもてあそぶアリ
涙が助けた金魚
アイを彩る湖
行方知れずのラブレター

気持ちを知らないレディーバグ
泣きっ面のサンゴ礁
山茶花をつけて笑う
虹の裏側の暗闇
寂しがりやのクモ

息を潜めた笑い声
味を知らないモスキート
バラになりたいラフレシア
きみとぼくの宇宙
声を失った深海で

遠い空とぼくひとり
きみの姿を探した夏の日
セミがカラスを食らう
月を海に沈める手
むぎわら帽子は見つからない

指がかすめた夏の思い出
僕が君になれないように
涙を喉に詰まらせて
終わりのない夏の色
虫食いまみれの愛の手紙

ちくちく言の葉
靴の中の海
マシュマロに詰めた夕日
夕陽と涙
さよならの深海

苦しまないようにその指で
形のないものの行方
日の目を見れない魚
愛を愛でた薔薇
靴底にしまった秘密

Lから始まるアイ言葉
魚の目玉に満月
舌で溶かした甘いウソ
チョコの致死量
窓枠に積もったスターダスト

曲がった翼で飛ぶ
用済みの棺
サンタマリアのナイフ
傷だらけのエメラルド
あなたのいない理想郷

面影と花畑
乾いたままの夜空
寂しさを紛らわす飴玉
泣いて手に入るものならば
金魚と君と夏の風

ソーダーアイスとラムネ
喉元過ぎて毒となる
薔薇のトゲに触れる小指
夜の星が僕を染める
壊れたパズルのピース

さよならの夏空
浮かんで沈んで哀を知る
睡眠薬で誤魔化す孤独
掴み損ねた両の手で
テレビが僕を見ている

飲み込む小宇宙
指先でたどる君の痕跡
涙は宝石になれない
綺麗なものには鍵をかけて
7色の下で夢を見た

脳内糖分100%
紅茶に溶けるビー玉
味の無い花びら
覚めたい夢の出口を探して
眠らない青い鳥の目

笑顔を知らないピエロ
玩具箱と南京錠
アイに抗え
君の赤と僕の青
さようならのその先

人を型取る黒
君と刃を抱いて眠る
満月と猫の嫁入り
僕だけのハッピーエンド
きっとほらもう戻れない

充電式の相思相愛
眠れない街の衰退
秋色の木々の焦燥
地球があと3周する頃
色を拒絶する黒板

 
1500
それは僕にとっての痛み
両の翼をピンで留めて
壊れたおもちゃの演奏会
僕らの命を食す月
太陽が落ちるまでのパレード

僕の音の中に君を探す
開けない、見ない、感じない
僕と愛のための迷路
色を隠すサンバイザー
鳥が自由に羽ばたくように叫ぶ

雷の中で愛を育む
一夜で育った桜の木
手に掴めない全てを望む
全ての邪悪の終着点
地の底への片道切符

君と世界と希望と嘘
その世界は死んでいた
偽りの休息と安堵
見知らぬ顔は僕のだった
君の瞳の過去と未来

朝日で満たしたグラス
もしも前世があったのなら
辿りきれない小指の糸
心臓、過労につき
君に僕は奪えない

全ての過ちが僕を作る
鍵穴を持たない君に
痛みを知らないガラスのクツ
君が欲しがったガラクタ
手が届かなかったひとつの星

喜と哀の錠剤
バラの棘の数だけの傷跡
僕の主食は君だから
空の陽が落ちるまで
君の望む言葉を知ってる

正しい時の戻し方
パレードを演じる両手
ブレーキのない地下電車
勝ち抜きゲームの延長線
深いところに隠れて待つ

あなたの心臓が見えない
憎む時間ももったいない
痛みの中にある形
明日がないよう振る舞った
乾いた涙で水をやる

夜を切り取るハサミ
ダンスフロアで切り裂いて
黄金の橋の切れ目
ヒールで上げてネイルで隠して
お金もダイヤもいらないの

君の呼吸で動く僕の心臓
僕は昨日の囚人
真相は注射器の中に溶け込んで
鈍色の血管が未来を彩る
七つの空に願いを込めて

涙雫の降る白銀の夜に
空中散歩、君はいない
嘯く花弁は雨を嫌う
ごめんねさよならまた来世
さよならしよう昨日の夜空に隠れた星に

瞬く無数の目と目と目
金魚鉢を満たすワンダーランドに雨
窓の夢
僕を見ている誰かの名前は
カーテンでは隠しきれない黒

靴を履いた劣情
ギターが奏でるいつかの白昼夢
ビー玉の中に空をみた
いつかどこかの見知らぬあなたへ
希望の反対も希望

底なし沼で眠る君
繋いだ手と手と熱の音
アイを忘れてクロになる
色をなくしたクレヨン
クッションに埋もれた宝の地図

愛の論証、証明、そして崩壊
見捨てられたユートピア
海辺の丸屋根屋敷
語るタイプライター
小噺は宝箱の中に

風を止めたフルートの奏で
観客の拍手喝采と吐血
飲み干すガソリンで夢うつつ
君の手に触れるための唯一の手段
ネックレスに繋がる鎖の終着点

朝日を飲み込むギターホール
君の涙で溶け出すハンカチ
宇宙に飛び立つヘリコプター
太陽を閉じ込めたフルーツゼリー
飲み干す感情ミックスジュース

ハサミでも切り取れない形
踊り出せ堕ちたダンスフロアで
僕を牛耳るカミサマ
パンに夜とマーガリンを塗りたくる
照準は君の見えないハートに

砂嵐の上の僕らの思い出
かすむ景色はこんなにも重たく
君という名のフィクション
ナイロンを弾く鉤爪
心臓の弾丸を取り出しておくれ

 
1600
ハサミがたどる赤の切り取り線
天国への整理券
不思議を辿って崖の縁
アリの行列遮る革靴
片道切符の行方もしれず

それを地獄と人は呼ぶ
麦畑に隠された幸
足りないものをおぎなうツギハギ
縫い目から避けては溢れる
嘆いた天使はそらをみる

六千夜と半月の始まり
3分遅れの懐中時計
君を閉じ込めるための鏡
ヨーグルトに飽和した朝
愛、哀、相。

海の始まりに足をつく
7色の星は銀河を見ない
泣く蝉と泣く青空
いつか見た僕らの天国
地球に君はいない

僕を砕く歯車
眠れぬ月に歌う
指先に乗せる朝
地を固める涙の粒
無理を望んだ両の手

おとぎの国への片道切符
変化を望まない世界
愛のかたちの模範解答
造花を愛でる虚無
砂糖漬けにした心臓

ドライフラワーに閉じ込めた憂鬱
ンから始まるしりとり
君を映さない朝の光
永遠の途切れ目
さらば満月

崩れない両手の逃げ場所
触れられない両手の中身
指先に乗せた月夜の涙
風穴だらけの翼で飛ぶ
君を想って君を追う

黄色の瞳は宇宙をさまよう
君の面影の残る箱庭
夏空に君を奪われたまま
夜の虹の行き先
君をかき消す春風

酸素ボンベで息をする
愛が哀に変わる音
悪夢のような救済
愛と増の平行線の隙間
月夜が囁きかけた嘘

扉の向こうの純白
地を這う鳥の逃亡劇
狼と羊のおままごと
溺れる二対の羽根
ふたりぼっちの明日を乞う

檻の中のサンライト
天使を堕とす術
依存する両手
リンゴのなる木に絡むヘビ
死神とブロンドの少年

楯突く赤のイバラ
猫を視る月
カラスの羽では飛べない
陽に隠れる蝶
落ちたリンゴの行き先

雨が朝を塗り替える
眠れない月は太陽を呼ぶ
朝日が僕を殺した
さよならはイチマンエン
あの夕方を繰り返す

水葬する誰かの名前
喉に詰まる今日
飽和する両手
海を降らせるまほうの呪文
夜を君と抜け出して

どこにもない僕の空色
降らせた愛は雨になる
水たまりに堕ちる
空に雨を塗るように
魚は小雨で息をする

今日のおやつは雷雲
おやすみしようか
午後3時の僕らの秘密
悪夢の先の理想郷
生と死を別つ水面

赤い靴はもう踊らない
25時の訪問者
夜をノックする月光
無垢な目は血の色
ケーキの正しい食べ方

モンブランの頂上で
ケーキにだって秘密はある
狂った羅針盤の役目
眠る7色と夢の橋
夜は雲からやってくる

パンドラの箱が飲み込んだ嘘
たとえ朝が来なくても僕ら
月のない夜は神様にお願い
ひしめく始まりの強奪戦
よろめく四肢を待つ穴

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