切ない

すれちがい/悲恋/叶わない/離別
切ないと泣いて焦がす蝶
飽きるまで続くは茶番劇
涙と少しの砂糖を混ぜて
屑になりたくなくて懸命に輝いた星の屑
この手が届くはずもないと知って

ぼろぼろになっても君を追って這う愛(まるでゾンビだ)
最後の一枚ひらり
どんな声も届かないよ
ほつれかかった赤い糸
取り残された砂の城の土台

白いページは白いまま
私のものにならなくてもいいよ
知らないのならどうかそのままで
手を伸ばした時すでに遅し
分かり合えない二つの個体

振り向いたそこに姿はなく
永遠を欲した過ち
気付かれない贈り物
無念と後悔と少しの安堵と
交われない手の温度

椅子取りゲームの敗者の行方
崩れた橋を踏み付けて進む
惨劇は二の舞を踊る
泣き言は心のうちに
苦笑いは真相を語る

迷子の真実は既に圏外へ
祝福を祝えない笑みで
鍵も鍵穴もないのだ
見つからないあの写真
目の前を素通りする温度

形の違う隙間には入れない
表も裏も食い尽くす芋虫
ごめんは届かない青空
たぐった糸の切れ目
雨では全てを流せない

飲み込んだ言葉で胃もたれ
片道切符はお一人様
防衛本能と素敵な笑顔
伸ばした手は撃ち落とされた
涙すら雲の中

悲しみにくれる黒い靴
長すぎるマフラーと手袋の隙間
あたたかなポケットに手を入れられない臆病者
風切り羽を抜いた手で触れないで
それなりの生き方をいまだ模索している

空と地上の距離で
言葉は月夜に託して、またいつか
僕を溶かした海は塩辛い
きっとこれは最後の君だから
首筋に触れる冷たい温度

最後が終わったその先を望む
真実が嘘に変わる頃
言葉の代わりに目を濡らした
憎めるものなら
君にころされるのを知っていたのだ

嘘で囲われた世界の中心で
ゆびきりげんまん、何回目?
手を繋ぎたかっただけ
結末を知って飛び込んだ火の中
結んだ糸がまたほつれ

イニシャルを彫った枯れ木
繋ぎ方を知らない両の手
言葉になれない愛してた
さよならを伝える雫
もしも世界が違ったのならば

つぎはぎだらけの僕ら
想い出の中で君を愛する
願わくばいっそ息を止め
愛のカケラは行方不明のまま
朝日が急かすさよなら

手折る花は水中に沈む
おやすみなさいの真相
君と僕の世界は狭い
つないだ手は片方
もしもあの日が終わるなら



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