memo | ナノ

24.4/15(Mon)22:03
 
高校生彼氏がせめて高校卒業するまでえっちはしないって固く決意してる高牧さんだけどわりといつもギリギリで、高校彼氏は高校生彼氏で高牧さんがそんな決意をしてるって分かってないからキス以上のことする気ないんだなって落ち込むわけじゃないですか(唐突)
煽ってるつもりはないけど煽ってるみたいな態度取っちゃってひたすら高牧さんを悩ませるけど無自覚だからたち悪い😇
楓とは性格正反対な高牧さんの高校生彼氏可愛いね…言いたいことうまく言えないし溜め込んじゃうし素直になるのも苦手で聞き分けいい子装っちゃうし楓みたいに不意に素直発揮もできないし人間始めたてみたいなふかふかふわふわ(?)だといいね…( ˘ω˘ )

「新学期はどう?」
「楽しいですよ」
「そう、よかった」
「高牧さんが高校生の頃はどんな感じだったんですか」
「俺?普通の男子高校生だよ」
「普通…」
「普通普通」
めちゃくちゃモテたんだろうなって漠然と思う高校生彼氏だけど、その想像のはるか上をいくも手加減だった若かりし頃の高牧さん…いやモテ度だけで言えば我が家で一番かもしれない…顔は整ってるけど感情とか表情に乏しくて何かが欠落してるような虎さんと、絵本の中の王子様みたいな見た目してるけどめちゃくちゃヘタレでわんこな遥のはるか上をいくモテ牧さん…それに胡座かいて生きて来たけど高校生彼氏には今までの全て何も通用しないから一から頑張ろうねって感じ😇
ここ数日秒速で寝落ちているのでね落ちないように座ってるはずなのにそれでも秒速寝落ちしているので今夜はちゃんとベッドに横になって寝ようと思います( ˘ω˘ )
 
24.4/14(Sun)16:53

「うまい!」
顔を合わせて一時間ほど。
目の前の男はこの短時間でもう何度目かのそのセリフを吐いて快活に笑った。
大きな口に吸い込まれていく料理を眺めながら、気持ちよく美味い美味いと機嫌よく食べてくれる人間と食事をするのは悪い気分にはならない。
「虎ってほんとうまい店知ってるよな」
「タツが何食べてもうまいって言うだけだろ」
「俺の味覚疑ってんの」
「疑ってはない。この世の大半の食べ物は美味いに入るんだろうなって思ってるだけ」
「してんじゃん」
傷つくと言いながら、さして気に留めた様子もなく。高校時代の友人は大雑把そうな見かけに反して丁寧に焼き魚をほぐして口に運んだ。
月に一度か二度ほど、この男に食事に誘われる。蓮の都合も良ければ三人で。難しければこの騒がしい男と二人。正直苦手なタイプではあるけれど、高校を卒業した後もこうして親しくしていることは自然なことのように感じるほど、何かがあってはいるのだろう。
「俺虎の味覚ってバグってると思ってたからさあ」
「はあ?」
「いや、高校の時まじで偏食だっただろ。蓮がなんとか食わせてるから渋々普通のご飯食べてるって感じだったし」
「別にそんなことは…」
「あるね、絶対」
大きく頷いたタツに、まあ確かになと思う節もありそれ以上否定はしないでおいた。
食べられないほど綺麗な食べ物はないけれど、美味しいと感じない以上食べずに済むなら食べたくない。食事を摂る、という概念も面倒で空腹を感じたらその時すぐに食べられるものを食べる、食欲がなければとりあえずエネルギーになるようなものを無理やり押し込む、そんな感覚だったのは間違いない。ただ、そんな俺を心配して構い倒した蓮のおかげで、激しい好き嫌いも怠惰な食生活も改善したし、何より「美味しい」と言う感覚が自分の中にもきちんとあると言うことを知った。
蓮の作る料理は美味い。贔屓目を差し引いても美味い。飲食店で食べるよりはるかに美味しい。間違いない。その上バランスも考えられている。たまに信じられないほどジャンキーなものを出して「たまに食べたくなるよね」と食事自体を楽しむことも忘れない。蓮の味覚に自分の味覚が重なり、美味しいと感じるものや食べたいと思うものも重なるようになった。
それをタツに言葉で伝えるのは激しく面倒で「今は普通になんでも食べれる」と答える。
「あれだよな、掴まれてるってこう言うこと言うんだろうな」
「掴まれる…」
「胃袋」
「…ああ」
「一回さあ、ほら…大学生の時、花見でたまたま鉢合わせたことあっただろ」
「…ああ」
「お互いに大学の友達何人かで集まってて。その時に虎と一緒にいた女の子がさ、すげー気合い入った弁当広げてたじゃん」
「なんでそんなこと覚えてんだよ」
「覚えてるだろ。だって俺お裾分けでちょっともらったもん」
「こわ…」
「怖くないだろ。その時にさ、虎サンドイッチ一切れ食べてそれ以上手つけなかったじゃん」
「はあ?怖すぎだろ、何ホラー?」
「いや本当に。あの時の子絶対虎に食べて欲しくて頑張って作ったんだろうにさ…本人一口食べてもういらないって顔でずっと出店の団子食ってんだもん、たまんなかっただろうな…」
「その記憶力もっと別にことに使えば」
っていう楽しい男子会してるといいねって話😇
達郎くんの記憶力って本当にエグそう…でもだからといってすごく勉強が得意というわけではない😇ただテスト前に詰め込むという意味では得意技なので試験であまり試験で苦労はしてなさそう😇でも一番言いたかったのは、虎さんが引くくらいの偏食だった過去を持ちながらも蓮くんと生活していく中で味覚と食欲を取り戻して「ご飯美味しい」「食事楽しい」って人間らしさを獲得したことだよね、その中で蓮くんがコツコツ丁寧に大事に大事に手塩にかけて作り上げた虎さんの「美味しい」って感覚が正しいものになってて美味しいご飯やさん見つけることまで上手になってるといいなってことです( ˘ω˘ )

美味しいものたくさん食べてたくさん幸せって感じてたくさん「美味しいね」って言い合ってもっともっとその幸福が積み上がっていきますように😇とってもいい夢見れそうな気持ちなので憂鬱な月曜日も健やかに頑張ろうね( ˘ω˘ ) 
24.4/13(Sat)18:20

例年より開花の遅れた桜は入学式にその見頃を迎え、新しい生活が始まるのと同時に風に舞った。窓から吹き込む春の風に乗せられた花びらが廊下に落ち、音もなく誰かの足元でフラフラと揺れる。
新しい制服に身を包んだ新入生に、同じ歳の自分を思い出す。
高校一年生の時は何をしていただろうか。何の教科が好きで、どの先生の授業を熱心に聞いて、休み時間をどう過ごしたか。一つ一つ、ゆっくりと、目の前の景色に重ね合わせるように記憶をたぐり寄せながら、そのどれよりも鮮明に、鮮烈に、思い出すことがあると気づく。
虎がとにかく目立っていたということだ。
新入生の中で圧倒的な存在感を放つ虎の容姿と、15歳には思えない大人びた空気。どうしたって注目され、どうしたって隠せはしなかった。小学生の頃も、中学生の頃も、虎はよくモテた。でも、高校生という子供から逸脱し始める時期の世界ではそれまで以上のものになっていた。
「虎の会社の前の桜並木」
「ん、」
「もう散っちゃった?」
「ああ…葉っぱと、半々」
「そっか」
「…見たかったか」
「ふふ、ううん、虎が撮ってくれた写真があるから」
「そう」
「ただ、散ってる桜も綺麗だなって思って」
それを、虎にも知って欲しくて。
そう心の中でつぶやいた僕に、虎はまるで聞こえていたみたいに「知ってる」とつぶやき返した。
「そっか」
「…なに」
「ううん」
「学校ももう散ってるだろ」
「うん、もうほとんど花びらは落ちちゃったかな…でも、その花びらがね」
「ん」
「結構長く、いろんなところで舞ってるんだよね」
「しぶといな」
「そう、しぶといんだ。だから意外と長く楽しめるし、それだけ長く懐かしいなって思えるんだよ」
「懐かしい?」
「ふふ、うん、高校生の時のこと」
「やめろって」
「ええ、どうして」
「どうしても」
「虎はずっと格好良いね」
「それはどうも」
「本当に思ってるのに」
「いいって」
「特別なんだよ、あの頃って」
「…」
今だって特別だけど、その特別が始まったのは紛れもなく高校生という曖昧で不確かで、けれど鮮明に残るその時だから。桜の下で制服姿の虎を見た記憶は正直ほとんどないけれど、春の中に蘇る残像に胸の奥が熱くなるのは事実だから。
「今日は気持ちよく洗濯物も乾いたし、掃除もできたし、夜ご飯はどうしようね」

春の日の虎蓮は安定に穏やかであったかくて幸せでキラキラしてるといいね( ˘ω˘ ) 
24.4/12(Fri)22:00

俺は孝成さんを初めて見た瞬間、ああ、この人は俺の人生で一番、世界で一番、特別な人なんだと確信した。本能で。
好きとか恋とか憧れとか、そんな生やさしいものではなく。
どう言葉にするのがいいのか、何が一番近いのか、もうずっと考えている。崇拝と呼ぶのが一番それらしいだろうか、けれど、孝成さんを神様みたいに崇めるには下心が大きすぎる。俺は孝成さんに触れたいし、触れられたいし、触れることを許されたい。
この人の指先がこの地球上で一番正しいと信じて疑ったことはない。
「憧れの選手はたくさんいました。でも、憧れてたら越えられないって言われた時に確かにそうだなって気づいて、憧れることはやめたんです」
いつかのインタビューでそう答えた。嘘ではない。事実だ。
けれど、俺は今でも孝成さんに憧れている。そんな生優しいものではないと言いながら、下心を抱きながら、それでもどうしようもなく孝成さんに焦がれ続けている。
「孝成さん」
「うん?」
「これ、どうしたんですか」
「うん?」
「靴下」
「靴下?」
「左右バラバラになってもいいように全部くろで統一してたのに」
「ああ…この前緊急で当直入ったときに替えがなくて」
見慣れない白い靴下を干しながら「貰い物ですか」と問うと支給されて予備でおいていたものだという答えが隣から聞こえてきた。
「せめて紺色とかだったら…」
「白でも黒でも誰も気にしないよ」
例え靴下が左右違っても、シャツのボタンを掛け違えていても、パンツを裏表反対に履いていても、靴紐が縦結びになっていても。おにぎりの包装を剥がすのが破滅的に下手でも。死ぬまでこの人に焦がれることをやめられないのだろう。自分でも呆れるくらいこの人のことが特別に大事で、愛おしくて。
「葉月のTシャツは大きいな」
「孝成さんが干すと性格ひん曲がりそうですね」
「うん?」
「いいえなんでもないです」
ハンガーに不格好に引っ掛けられた自分のTシャツさえも愛おしくてたまらない。
それがおかしくて、嬉しくて、孝成さんと過ごす春の昼下がりの果てしない幸福を噛み締める。

そうだよ、葉月は一人でなんでもできて社会的地位も手に入れてて、それに見合う努力と成果を出してて、でもスイッチオフした瞬間バブ化が止まらない孝成さんのことが世界一特別だし地球上で一番大切だしおにぎりの海苔バラバラ殺人事件にしちゃうとこもたまんない好きって思ってるんだよ…無惨に散らかった海苔集めながら、完全無欠を具現化したようなこの人がまさか一生おにぎりも上手に食べられないなんて誰が思うんだよって感慨深い(?)ってなってるといいよ…
今週もお疲れ様でした( ˘ω˘ )いい夢見れますように…( ˘ω˘ ) 
24.4/10(Wed)22:08

「孝成さん」
「うん」
「布団行きましょう」
「ああ」
「立てますか」
「ああ、平気」
「もうほとんど寝てるじゃないですか」
「起きてるよ」
ソファーに座り、膝に乗せたノートパソコンを見つめながら眉間を揉んでいた孝成さんは、いつの間にかそのまま微動だにしなくなっていた。
そんな大勢で寝たら首を痛めそうだし、4月とはいえ夜はまだ少し寒い。風邪を引くかもしれない。下心を抱えながら差し出した俺の手を、孝成さんの手がやんわりととる。
「本当に眠くてたまらない時って、あくびも出ませんよね」
「ふふ、そうだな」
「それどころじゃないくらい眠いというか」
「ああ」
「ちょっとふわふわして気持ち悪いくらいですよね」
「わかる」
「…孝成さん」
「うん?』
「疲れてますね」
「はは、そんなことないと思ってたけど」
疲れてますよ、ほら、もう目閉じてるじゃないですか。
俺のそんな言葉を聞き終えないうちに完全に瞼を下ろした孝成さんは俺の腕に体重を預けた。仕方がないのでその体を抱き上げ、布団までの残りわずかな距離を進む。
孝成さんと暮らす部屋にベッドは相変わらずなく、そろそろ大きいベッドを買おうかと話はしているものの、大きなベッドってどうやって部屋に入れるんだろうと頭を抱えている。二つ買って並べればいいのか、もう少し広い部屋に引っ越せばいいのか、もういっそ二人の家を建てるべきか、そういう話をするのが、俺は好きで。
孝成さんとする未来の話、二人にとっての大事な話。
春の夜に溶ける孝成さんの健やかな寝息がどうしようもなく愛おしく、疲れに浮かんだくまをそっと指先でなぞる。孝成さんの忙しさは痛いほどよくわかっている。だからこそ、この人が疲れて帰ってくる場所に俺はいたいし、帰る場所が俺ならいいのにと思う。
完全に眠りに落ちた孝成さんは穏やかな表情で気持ちよさそうに寝ている。普段は見ることのできない、完全無欠の水城孝成の睡魔に負けた寝顔だ。
無意識に緩んだ頬もそのままに、おやすみのキスを落として俺もその横に体を転がした。
「おやすみなさい」

はい、おやすみなさい😇
日本に帰ってきた葉月とお医者さんになった孝成さんの一人と一人の大人同士の仲良し小話もたくさんしたいよね…と😇でも葉月のバリバリ現役スポーツマンだよアスリートなのでみたいな小話もしたい(?)
葉月の現役は長いといいし、引退してもバスケに関わる仕事は一生続けてほしいし孝成さんにはその隣にいてほしいし、なんの維持も無くなったら葉月と一緒にお遊びみたいにバスケして思いっきり笑ってほしい…うちの可愛い葉月って思ってる孝成さんだけど葉月からしたら「孝成さんにうちの葉月って言われるの最高では?」って感じ😇葉月のことが可愛くてたまらなくてどうしようもない孝成さんね…でも顔に出ない選手権大優勝候補なので葉月にそれが伝わってるかはグレー( ˘ω˘ )頑張れ…本日もお疲れ様でした( ˘ω˘ ) 
24.4/10(Wed)5:08
大人になった楓の色気かあ…(唐突)というのを、何日か前のメモでつぶやいてからずっと考えているのですが(大真面目)、楓に色気出せる…か?🤔いや、美人顔といえば美人顔なんだけど、いかんせん口が悪くて暴力的だからな…しなやかさとか妖艶さもなければ魔性でもないので晴一さんを欲情させるとしたらそれはもういじらしさだけなんだよ…
たまに信じられないくらい素直な言葉がぼろっと落ちちゃって晴一さんに見事拾われて「あ」ってなるくらい(色気とは)
でもなんとなく寂しげで儚げなのはずっと変わらないしそれがたまんないよねってタイプには刺さるといいよ…晴一さんはシンプルに楓の顔が好みだからそういう表情にグッとくるし、普段との高低差にダメージ受けて楓が萎れている時に強く当たりきれなくて結局優しくしちゃうといいよ…致すときにキャンキャン文句いいそうな楓だけどあんまり快楽には強くないからべそべそしながら晴一さんにしがみついちゃうし晴一さんも楓のそういうところかわかいいって思ってればいいし(可愛いという概念はないのでただエロいと思っててもいい)とにかくこんだけ喧嘩しといてそこはうまくいってるのなんでってくらい関係ができてくれたらわたしは嬉しいよ…😇頑張ろうね😇

「男に抱かれてる顔してる」
「……」
「わかるんだ、そういうの」
自慢げに目を細めた知らない男の顔から手元のグラスへ視線を落とす。
晴一さんに待っていろと下されたバーの店内、カウンターの向こうには何度か顔を合わせたことのバーテンダー。烏龍茶の注がれたコップについた水滴を親指で拭いながら面倒だなとバレないようにため息をつく。
「目つきとか、指先とか、腰つきとか」
「気持ち悪いですね」
「あはは、はっきりいうんだね」
一人?と声をかけながら隣の椅子に腰掛けた知らないその男は、俺にいくつか言葉を投げかた。俺はそのうちの二割ほど返事や相槌を返し、それ以外はほとんど無視を決め込んでいた。それでも獲物を狙う獣のような目をこちらに向けている。
「正解ってことだ」
「正解でも不正でもあんたには関係ないかと」
「あるよ、俺、君のこと結構タイプだからさ」
「…」
「あわよくばこの後、ないかなって」
「ないだろ」
「そこもはっきりなんだ」
「当たり前だろ」
「君、結構口悪いんだね」
「はあ?」
「そこも割とタイプだな」
「…」
「警戒しないでよ、もう一杯どう?」
男に抱かれてますって体してるの…楓が…?
えっちすぎん…?ええ…
でもみずしらずのナンパ男にいい当てられちゃうのちょっとやだから仕切り直したい😇
でも楓って顔とか表情で色っぽいって思わせられそうだけど、体つきは全然えっちじゃないじゃん…(?)そういう意味で言ったら蓮くんとか孝成さんが群を抜いてえっちな体つきじゃん…(?)でも晴一さんに愛されるほど成熟してくのはいいね…
晴一さんは一見野生児だけど一条さんに高等教育受けさせられて育ったから割と理性的な部分が大きくて、だからタガが外れたみたいにおもっくそ(口が悪い)だきつぶしちゃうのもいいけどそれは稀なんだよ…むしろしっとりねっとり執拗に優しく触れてながらする方が多いんだ…そうやって愛されて変わってく楓が本当に愛しい…
果子さんには会うたび会うたび「へえ、ふーん」ってニヤニヤされて「愛されてるねえ」って満面の笑み向けられてヨシヨシされる楓も弟みあって好きだよ😇
みんなに幸あれ…(おやすみなさい)
 
24.4/8(Mon)22:14

雨に打たれて濡れた桜が、滲んだライトに照らされて白く霞む。
ベランダから見下ろせる公園を囲うその桜はきっと、この雨が上がる頃には地面に花びらを落としているのだろう。黒いアスファルトに染み込んで、いつの間にか溶けてしまうのだろう。あ、と気付いて空を仰ぐ頃には新緑の眩しさで世界は満ちているのだろう。
春の短さを悼む暇もなく、初夏の訪れにその装いを繕う。
「明日も雨かな」
「雨だな」
「そっか」
「今日、入学式の時は降ってなかっただろ」
「うん、それは本当によかったけど…」
「花見も休みの間にできたし」
「うん」
「なんか不満?」
「ふふ、ううん、不満じゃないよ。ちょっと、寂しいなって思っただけ」
「さみしい」
「うん、さみしい」
「…」
「もう少しだけ見たかったなって」
「来年も咲くだろ」
「うん…そっか、そうだね」
春の冷たい雨は緩やかに春の終わりを告げるように、一晩中降り続いた。
虎はその間僕を抱きしめて、時折額や頬にキスをして、背中を撫でて背骨をなぞって肩甲骨の隙間に指先を埋めて、寝言のように僕の名前をこぼした。
欲情する直前のような熱を持って、微睡の中でぼんやりとしっとりと、肌を重ねて。
僕はそんな虎の胸に顔を寄せて、そっと目を閉じた。雨音と、虎の鼓動と、自分の心音が歩幅を合わせて重なっていくのを聞きながら。

気を抜くと同じようなことばかり書いてしまうのですが、虎蓮の小話を文字にするのは一種の安定剤のようなものなんですよね…ぼんやり考えていることを言葉にして伝えるのって意外と労力がいることで、でも、虎蓮がどうやって過ごしてるかって自分の中では鮮明な映像で見えている気がするし、幸せな二人を具現化して行くのって本当に精神を安定させてくれるんですよ…(大真面目)
雨の音ってとっても気持ちよく眠れてしまうので、この気持ちのいい睡魔に身を委ねて眠りに着きますおやすみなさい( ˘ω˘ ) 
24.4/8(Mon)7:43

夏の早朝が好きだ。不純物が地面に落ち、澄み切った空気に満たされているのがたまらなく心地いい。クリアな視界に広がる色の濃い景色が果てしなく綺麗で、けれど、世界がまだ寝静まっている静けさが、夏から隔離されているようで。
冬の朝も好きだ。つんと張り詰めた冷たい空気の中で、自分の呼吸が白く立ち上る。どんな季節よりも朝焼けがくっきりと見え、呼吸を忘れてしまう。
そのどちらとも違う、春の朝は。
薄く靄がかかり、遠くを見渡すことが出来ない。春の陽気を相殺するようなその靄のかかった朝の町を眺めながら呼吸を整える。
起き抜けにひっかけた眼鏡をもってしても、霞んだ景色は霞んだまま。水蒸気なのか、霧なのか、ホコリなのか、花粉なのか、黄砂なのか。春霞という言葉の美しさに隠されたその理由はいくつもあるのだろう。
満開を迎えた桜は既にその花弁を落とし、地面に淡い色を広げている。
肌寒さを奪われた春の朝、ベランダからリビングに戻って朝食の準備を始める。春が旬だと言ういちごは、けれどもう旬をすぎたような扱いで売り場に並んでいる。熟れた甘いいちごの匂いに負け、虎の好きなそれを週末には買ってしまう。
食たに並べる前にひとつ、僕がこっそりつまみ食いをすることを虎は知っているだろうか。
っていう可愛い蓮くんを想像しながら寝落ちてしまったので奉納...
蓮くんもつまみぐいとかするんだ、へぇ...最高に可愛いじゃん...でも一人でこっそり食べてこっそり美味しいって肩ちょっとあげて微笑んで虎さんに多めに盛り付けてあげる様を誰も見てないってそれは蓮くんの可愛い消しにかかってる気がして許せないで私は知っていたいし虎さんも知ってるといい😇
っていう小言でした今週も頑張ります( ˇωˇ ) 
24.4/6(Sat)14:44

晴一さんと過ごす冬が積み重なり、気づけば鼻の奥を刺す凍てついた空気も背中を丸めてしまう凍える夜も、あっさりと耐えられるようになっていた。自分でも驚くほどすんなりと。
晴一さんの大きな背中に耳を押し付けて、その体温を感じながら鼓動を聞きながら「なんだよ」と体内に響く低く掠れた声に意識を寄せる。
分厚い背中は何度も刃物で切られたり、弾丸を受けたり、拳や鈍器で殴打されてきた代物だ。傷だらけの背中は、けれど、その一つ一つが晴一さんの歩んだ道で、今ここに実態があるということはまさしく晴一さんが生きているという証だ。背中一面の刺青はなく、部分的なそれもない。まっさらという言葉が適切かどうかはわからないけれど、俺はその背中が綺麗だと思うし、愛おしいと思う。こんな子供に愛おしいを語れるとは思わない。それでも、自分の持ち得る言葉で最大限搾り出したその「愛おしい」という感情は間違っていないはずだ。
暗闇の中、一つの布団を取り合うように身を寄せ、俺は布団の獲得を諦める代わりに晴一さんの体にピッタリと寄り添い、昼間の暖かさを疑う冷え込んだ夜に目を閉じた。
「おい」
「ん」
「踏むぞ」
「もう半分潰されてる」
「ちけぇからだろ」
「うん」
「…おい」
「いいよ、別に…おやすみ」
「ああ?おい」
寒さに堪える夜が減り、寒いなと思ったら隣の晴一さんに体温を分けてもらえることを知り、今ではもう寒くて眠れないということはほとんどない。暖房をつけなくても、電気毛布がなくても。晴一さんがいればいいのだ。
俺よりも遅い心音を聞くうちに、自分の鼓動がそこに重なっていく。
晴一さんはもう一度「おい」と俺を咎めるように呟いて、ゴソゴソと体を動かした。
「ちょっと、動かないでよ、冷たい空気入るじゃん」
「偉そうなこと言ってんな」
「、ちょ…」
向けられていた背中がマットレスに沈み、太い腕が首の下に差し込まれる。脇と胸の境目、分厚くて弾力のある腕枕は俺にはちょっと高すぎて首が痛い。暗闇に慣れた目で見上げた晴一さんの横顔はもう目を閉じていて、仰向けだとイビキがうるさいんだよなあと一瞬頭を掠めて笑いが漏れた。ただ、悲しいことに、そのうるさいイビキさえ、もう俺の夜の一部になってしまったから。眠る妨げにはならない。
「あったか…」
「……」
「晴一さん」
「……」
「おやすみなさい」
今度こそ。
重たい瞼をなんとか持ち上げ、硬い頬に鼻先をぶつける。
顎を少し上げて唇をその頬に寄せると、ちくりと剃り残した髭に上唇を刺された。朝が来たらそのヒゲはきっともっと伸びている。そんなどうでもいい毎日のことでさえ愛しくてたまらないのだ。
離れた唇をもう一度押し付けた俺に、晴一さんは気付いていたのかいないのか、腕枕にしたいた手を曲げ、俺の髪をガシガシと混ぜた。大きな手だ。俺の頭なんて片手で捻り潰してしまえそうなほど。撫でられているなんて優しいものではないけれど、力加減がわからない、大事にする方法がわからない、晴一さんの不器用さが心地いい。
やっと超えた冬が連れてきた春は、あっという間に夏になってしまうから。
夏がきたらこんなふうにぴたりとくっついて眠ることは拒絶されてしまうから。どうかもう少しだけ夏は足踏みをしていてくれるといいと願う。

って書きながら、いや晴一さんはそこでちゅうのお返しするべきでしょ…って見損なったのでそれができるように本編頑張って書こうねって気持ちが引き締まりました_(:3」∠)_ 晴一さんの本気のキスってどんなん…楓窒息死しないかな…大丈夫かな…っていう杞憂😇そういう心配早くしたい😇頑張れわたし😇
晴一さんに窒息死させられそうな楓も年齢を重ねて少年から青年になって今よりもっと気が強くなって口も悪くなって、でも晴一さんとの関係はもっとずっと上手に構築できてて毎日喧嘩しても毎日ちゅうしてるといいし致すときはめちゃくちゃ素直で可愛いんだよ…晴一さんも大人気なく楓と喧嘩するけけど大人になるにつれて楓の色気に骨抜きにされてるから😇
こういう話してると延々と続けてしまうのでこの辺で…( ˘ω˘)
先週は一分咲きほどだった桜がもうほとんど満開であまりの速さに焦ってあちこち見て回ったのでまたそのうちに…お花見らしいことはできてないのでそれはうちの子たちに楽しんでもらおうね…( ˘ω˘ )
 
24.4/5(Fri)21:52


新年度の慌ただしさに忙殺されそうな日々の中、それでも忙しく新歓迎会という催しに参加し、日を跨ぐような時間に帰宅したその日、自室のベッドに虎の姿を見つけてたまらない気持ちになった。
今夜は飲まないから帰りの心配もしなくていいと伝えた上で先に休んでてと付け加えた。その言葉通り、部屋の中は静まり返り虎の気配も感じられないほどだった。綺麗に片付いたキッチン、虎の残穢のないリビング、寝息の聞こえてこない虎の寝室の前。寝ているのなら起こしたくないなと、自分の寝室のドアを開けた瞬間、虎の匂いに満たされた空間に脳が揺れた。
間接照明もつけられてはいない、けれど暗闇に目が慣れるより先にベッドに横になる虎を見つけて胸の奥がぎゅっと締め付けられるような感覚に襲われた。
「とら」
湯船に浸かる余裕はないけれど、シャワーは浴びたい。お腹は全然空いていないけれど、お茶漬けが食べたい、アルコールは摂取していないはずなのに体の中はそれを取り込んだように高揚している。なるべく足音を立てないようにベッドに近づくと、虎の寝息が一瞬揺らぎ、曖昧な声が僕の名前を呼んだ。
「れん」
「、ごめん、起きなくていいよ」
「……」
「ふふ、おやすみ」
「蓮」
「ん?」
「おかえり」
「ふふ、ただいま」
「風呂は」
「うん、シャワーだけ浴びてこようかな」
「ん」
「起こしてごめんね、おやすみ」
「おやすみ」
って言いながら目閉じる虎さんだけど、蓮くんがシャワー浴びてベッドに入ってくる時にちゃんと起きてて、お布団の中で蓮くん抱き寄せてお風呂上がりの蓮くんの首元に鼻先擦り付けて子供みたいに甘えるんだよ…
くすぐったいよってくすくす笑う蓮くんはお酒入ってないし寝る寸前の虎さんの高めの体温の心地良さにドキドキするし、虎さんに抱きしめられてすりすりチュッチュされてその気にもなっちゃうしでも虎さん眠そうだし勘弁してよって感じ😇ただ虎さんだってそんなことしたら目も冴えちゃうし蓮くんの淡い期待に気付いちゃったら我慢してられないし明日休みだし仲良ししないって選択肢はないよねっていたしちゃうそんな夜…
ゆっくりじっくり奥突かれて擦られて気が狂いそうな焦らし方されて声我慢できなくて半泣きになっちゃう蓮くんも見たいけどおねむな虎さんの意識自分に前集中させて抱かれてるけど主導権握ってるの蓮くんかな?って感じなのもいいよね…
せっかく金曜の夜なんだから思いっきりえっちな虎蓮も書きたい…と思いつつもそんな夜更かし仲良しの夜が明けて朝が来たらすっきり爽やかすこやか清涼感万歳(?)な蓮くんがやっぱり好きだなって😇
ただ何が一番言いたかったかって、虎さんが蓮くんのお布団で蓮くんの帰り待ってるの最高では…🤔ってことですありがとうございます今週もお疲れ様でした( ˘ω˘)

拍手にてメッセージくださった方、ありがとうございました!
桜咲き始めましたねお城系はあまり詳しくはないのですが、春を感じる景色の中のお城って素敵ですね…この時期だと某しゃちほこ城(言い方)は何度か足を運んだことがありますが、ころちゃんが流行ってからはそこに限らずめっきり足が遠のいていたのでこの週末はもう少しくらい桜を愛でられたらいいなと思います🌸
貴重な情報ありがとうござました!ぜひ参考にさせていただきます😌

それでは皆様良い週末をお過ごしくださいませ( ˘ω˘ ) 
24.4/4(Thu)13:10

「はこさん」
「いや」
「まだ何も言ってないです」
「嫌な予感しかしない」
「とりあえず聞くだけ聞いてください」
「やだな
「エアコン」
「掃除なら清掃会社に連絡…」
「クーラーつけていいですか」
「嘘じゃん…」
「一気に暑くなったじゃないですか」
「でもまだ4月だよ」
「気温は初夏」
「一年中半袖で過ごすタイプの人間...」
「さすがにそれは無いですって」
あははと笑う達郎さんを横目に、確かに冬でも部屋の中では薄着だったなあと思い出す。お風呂上がりにTシャツ1枚という姿も何度も見た。さすがにそんな薄着で外に出ることはなかった(と、思う)けれど、普段から体温が高いからそんな芸当が出来るのだろう。
「もう少しだけ我慢しよ」
「今週中は」
「来月まで」
「じゃあ半袖解禁します...」
っていう賑やかなやり取り😇
達郎さんは安定に暑がりだから今日とか半袖なんだろうなって...でもクーラー効かせすぎて文句言われることはないといいな...その辺は紳士であって欲しい😇1人めっちゃ暑がってるの達郎くんっぽくて非常に好き(?)
って、何度目かって感じですが何回でも言いたい...😇
なんだか本当に春を通り越しちゃったような気温で体がついてこない..._(:3」∠)_皆様もお体お気をつけくださいませ...🙇
 
24.4/3(Wed)8:07

「虎ちゃんってさ、本当に整った顔してるよね」
「…はあ」
「なにその間抜けな返事」
「自分で整ってるとか思ったことないんで」
「それは嘘でしょ」
嘘ではない。
鏡を見て「ああ、顔整ってる」と思ったことは生まれてこのかた一度も無い。
誰かに言われて「そうなのか」と漠然と思っても、誰かの曖昧な定義に思いを馳せたこともない。
「ナルシストって言われるかもしれないけど、俺は自分で自分の顔わりといいと思ってるよ」
「そうですか」
「でもそれは誰かと比較して、ってわけじゃなくて、自分の感想として自分の好みだなってだけ」
「…」
「だから虎ちゃんの天然の顔の良さって純粋に羨ましいと思うわけ。見た目がすべてじゃないとは言いながらもさ、実際顔が良くて得することってあるわけじゃん、虎ちゃんはもっとそれを利用していいと思うって話」
「参考にします」
「絶対しないでしょ」
見た目がいい、の概念がわからないけれど。
俺はこの上司の顔を、それこそ世間一般の「格好いい」の定義に当てはめて顔のいい人だと認識している。けれど、それ以上に綺麗なものを知っている以上、この人にその「格好いい」以上の魅力は見出せない。
例えば春の日差しを浴びて目を細める姿とか、桜の舞う中で溶けて消えてしまいそうなほど柔らかく笑う顔とか、楽しそうに料理を作る手元とか、愛おしいと伝えてくれる指先とか、どこまでも軽く進んでいける足とか。
俺を振り返って「綺麗だね」とゾッとするほど美しく微笑むそんな蓮の一つ一つ全てが、この地球上の何よりも綺麗だということを知っているから。
手の中に残る蓮の感触を、温度を、声を。自分のなにと比べているのかわからないけれど、そういう綺麗さを知っているからこそ、自分が整っているとは思わない。
「知らないって怖いですね」
「うん?」
「いえ、本当に綺麗なものが、どんなか」
「ええ?なにそれ意味深」
「そのうちわかりますよ」
「生意気
って出会って間もない頃に話してたことを、桜の咲いた時期にふと思い出して「ほんとだ」って呟いちゃう高牧さんね…高校生彼氏に出会って、その子が高牧さんの中にある「綺麗」とか「格好いい」とか「整ってる」の定義に沿ってるかどうかじゃないなって知るんだよ…でも高校生彼氏は可愛いから細かいことは気にしない😇
ただ虎さんが周りからどんなに格好いいって言われても騒がれても動じないのは、自分より遥に綺麗な生き物がいるのを知ってて、その人が本当に地球上で一番綺麗だって信じて疑わないし、そんな人が自分の手の届くところにいてくれるんだから誰かの薄っぺらな賞賛なんてクソほど興味ないってことが言いたかった😇
雨降りの朝ってわりと好きですが、桜が咲き始めたこのタイミングの雨はちょっと残念ですね_(:3」∠)_
今月はお休みを何日かいただいているので春の陽気の中でリフレッシュしたいな…
取れる日にもぎ取ったお休みなので何という予定はないのでどこかお薦めがあれば教えてください( ˘ω˘)もれなくうちの子が遊びに行くかもです(物理的に行くのは私ですが)
今日も元気に頑張ろうね…( ˘ω˘) 
24.4/2(Tue)9:08
 
昨日は4月1日ありがとうございました( ˘ω˘)
寝落ちてしまったことが不覚でならないのですが…
年に一度なのでね、蓮くんの存在を感じながら過ごせて楽しかったです🐯
とか言いつつ蓮くんの誕生日はメモで蓮くん感じてもらうのもいいかもなとふわっと思ったので、足を運んでくださる方、見守ってくれている方々みんなに楽しんでもらえるようなことを考えたい所存…( ˘ω˘)

さ、今日も頑張ろうね_(:3」∠)_ 
24.3/31(Sun)23:39

虎の顔に触れたくて、その輪郭を、頬を、唇を、瞼を、柔らかくたどる。
目を閉じても鮮明に思い描くことのできるそれを確かめるように、一つ一つ。
「なに」と、いつもの抑揚のない声が問う。
「答え合わせ」
「答え合わせ?」
「僕が覚えてる虎の」
「なんだそれ」
「ふふ、僕だけが楽しいこと」
「…」
「、うん?」
「触らなくても、わかるなって。俺は」
「ふふ、本当?』
顎を持ち上げた虎の手は、そのまま輪郭をなぞって耳の後ろ、後頭部で動きを止め「わかるよ」と強い意志を持った目で僕を見た。その暑に、一瞬呼吸が詰まる。
「とら、」
「ん、」
触らなくてもわかる、けど、それよりも触れて欲しいと思う僕は浅ましいのだろうか。
後頭部に添えたその手で強引に引き寄せて覚えきった唇の感触で、温度で。吐息で。
顔を寄せて額をやんわりぶつけたあと、ねだるように鼻先を擦った僕を、虎の涼やかな目が射抜く。あっさりと僕の下心を受け入れ、唇が重ねられた。

日曜日の夜をしっぽりのんびりなかよししながらすごす虎蓮は今日も最高にかわいいよ幸せな気持ちをありがとう…
明日は一年に一度の4月1日なのでツイッターで(Xってなかなか言えないからご勘弁を)また小芝居を打てるように明日の私に期待しつつね無理に尽きますね、おやすみなさいませ( ˘ω˘) 
24.3/30(Sat)21:37
 
「れん、」
「ん、」
「手」
「て、」
「手」
虎の背中に回した手のことだろうか。
熱に浮かされた頭ではうまく情報を処理できず、言われるまま虎から手を離す。
「そうじゃなくて」
「、うん?」
「掴んでいいって」
「…」
「背中」
「傷つけちゃうよ」
「いいって」
「僕が、嫌だ」
「痛くないから」
「でも、痕…」
「いいよ」
「あ、待って…んっ、ぁ」
「ほら、」
「ぅ、あ…あっ、と、ら」
「ん」
「んっ、ん」
って、仲良しの最中の蓮くんはめちゃくちゃになってるはずなのに虎さんの背中掻いちゃって傷つけることはしたくないって理性が働いててえっち😇これに関してはずっと言ってるしその度に虎さんはむしろつけてくれって思ってるワケだけど、若い虎さんより歳を重ねた大人虎さんの背中に蓮くんの爪の痕が残ってるのって、よりすけべですよね…(?)
必死にしがみつくのもいいけど、「指食い込まないように」っておててグーにして堪える蓮くんなあ…
今日はとっても暖かかったので一気に桜咲くかなと近くの公園に行きましたがまだまだでした😇でもちらほらお花は見えたので来週あたり見頃ですかね楽しみですね😌そんなほっこりしたことを考えていたはずなのに唐突に致してる最中の蓮くんの葛藤なんてつぶやいてしまっててあれって感じ😇(重症)でもいい夢見れそうなのでよしとしますありがとうございます(?) 
24.3/29(Fri)12:54
 
今年は桜の開花が少し遅く、入学式まで守ってくれるかもしれないという微かな期待を抱いた。けれどこの暴風では、やっと開いた花びらが落ちてしまうかもしれない。
「春の嵐ですね
終業式を終えた学校内は静まり返り、代わりに強烈な雨音が廊下に響き渡っている。年度末の慌ただしさを乗り越えながらも、息つく間もなく新年度への準備に追われる日々。
廊下の掲示物を貼り替える最中、隣からそんな言葉がつぶやかれた。
「本当ですね、終業式の後で良かったです」
この雨風ではどうやっても生徒たちは濡れてしまうだろうし、なにより危ない。
「でも、春休みに雨続きなのも可哀想ですね」
「あはは、ですね、うちも小学生二人やっと春休みなのに遊びに行けなくてずっとゲームしてますよ」
「週末は晴れそうだから、お出かけできますね」
「花見には行く予定なんですよ」
「ええ、いいですね」
「妻の実家の近くに結構大きい公園があって、桜がすごいんです」
「いいなあ、楽しみですね」
「はい、かなり。昔は花見といえば宴会みたいな感じでしたけど、子供ができるとまた違った楽しさとか感じることがあるんだなって思うようになりました」
のんびりそんな話をしながら、蓮くんも虎さんと歩く桜並木が特別で、それはずっと変わらないなあって思ってる😇でも社会人といえばお花見宴会みたいなイメージがあって(仕事関係でお花見した経験はないのであくまでイメージ)虎さんは例外なく駆り出されてそうだよねって😇
ここ数年はお花見自体からちょっと遠のいていたので今までどうやって桜を楽しんでいたのか疑問なのですが…🌸今週末晴れるとはいえ桜の見頃はまだですよね🤔?
桜って見頃が光の速さで去ってしまうので気づいたら新緑わさわさってなりがち_(:3」∠)_
虎さんと蓮くんもお花見行こうね( ˘ω˘)
桜吹雪の中の蓮くんが幻想的すぎて綺麗すぎて想像しただけで泣きそうなんですが、桜もいいけど藤の降り注ぐ光の中の蓮くんも綺麗だよね…いやでも蓮くんといえば紫陽花だよね…でも紫陽花まではまだもう少しかかるから順番に楽しもうね…
最近うちの子たちでカレンダーしたら誰が何月かなって考えるのが楽しくて一人でずっとにまにまちゃってダメ😇そのうち割り当てつぶやきますね(?)

今週もお疲れ様でした( ˘ω˘)皆様良い週末をお過ごしくださいませ👏




 
24.3/28(Thu)12:34
 
珍しく、晴一さんがお酒を飲んで帰ってきた。
酔っ払っている、という雰囲気はないものの、ひどいアルコール臭を纏っていつもよりほんの少し機嫌が良さそうだった。
「くっさ」
「はいはい」
「そのまま布団入んないでよ」
「はいはい」
「シャワー浴びて着替えて」
「はいはいはい」
「お湯貼ってないけどいいよね、流石にお湯にはつからないでよ」
「わかってるわかってる」
「ほんとかよ…」
はいはいはいと息を吐くように適当な返事をしながらお風呂場に消えた晴一さんはものの数分で出てきて、びしょ濡れの髪にタオルを乗せてTシャツにパンツという三月の夜にはまだ寒さを感じるような格好で冷蔵庫を開けた。
「何にもないよ」
「プリン」
「ないって」
「昨日買ったやつ」
「昨日食べたじゃん」
「ああ?」
「自分で食べてたよ。あ、アイスならあると思うけど」
「……」
「そんな格好で髪も濡れたままでアイスなんか食べて大丈夫」
「何が」
「どうせそのまま寝てお腹冷えて明日ピーピーになるんだよ」
「なんねぇよ」
「ってうわ、なに、水たれてるんだけど」
「ぬく…」
「はあ?」
「……」
「え、ちょ、晴一さん?」
「……」
「嘘でしょ、ここで寝るの?布団そこじゃん、頑張ってよ」
「……」
「おーい」
ほんと勘弁してよ動かせないから!!
って、居間で勉強してた楓の背中に張り付いて寝落ちる酔っ払い一さん😇
お風呂上がりのいい匂いだけど髪びしょびしょだしTシャツ一枚だし流石に寒いでしょって頑張って起こすんだけど起きないし引きずろうと思うんだけど重くて無理だし最悪じゃんって嘆きつつ毛布持ってきて被せてあげる楓かわいいね…でも何がかわいいって、そこで一緒に寝ちゃうとこだよ…畳の上で晴一さんの湯たんぽ代わりに一緒に寝るといいよ…いつもは晴一さんの方が断然湯たんぽだけど、立場が逆になる日もあるよね( ˘ω˘)
って言っても晴一さんはお酒でポカポカそうだから楓が暖取ってそうだな🤣
それで朝目が覚めて背中めちゃくちゃ痛くて悶絶する晴一さんの寝癖が芸術なのもいいよね…晴一さんはそんなにお酒好きとかなさそうだけど、簡単に潰れないように訓練はされてそうだから割と強いんだろうな…でも帰って楓の体温抱きしめたらめちゃくちゃ気持ちよくて一瞬で寝落ちちゃうんだ…
いつもよりちょっと機嫌がマシな晴一さんが黙って抱きしめて寝てくれるのをいいことにぴったりくっついて寝る楓も最高にかわいいよ…いい夢見てね( ˘ω˘)

 
24.3/27(Wed)12:52

葉月が可愛くて仕方がない、と兄の恋人が言った。
誰がどう見ても爽やかで穏やかで、けれどカチリと堅実そうで真面目なのだろうと思わせる雰囲気を纏ったその人は。医師という職に就き、社会的地位を手に入れながら、兄のことを「どうしたって大事でたまらないんだ」と言う。
生まれてすぐにバスケと出会い、バスケに一生を捧げた、バスケ以外何も持たない兄のことを。それは羨望なのか、純粋な愛情なのか、意図していない本能的な妬みなのか。
正直出会った頃はそれをわかりかねていた。まだ学生で、生まれ持った環境以外の差をさほど感じることのない世界にいたからだろうか。この人の異質さに気付きながらも、それがどの程度のものなのか深く考えることはできなかった。
だって、この人のことを、兄自身が崇拝に近い感覚でとても好いていたから。自分にとって兄は半身で、その半身のことを疑う余地はなく、それこそ私自身が本能的に葉月と同じ感性で、この人のことを受け入れたいと思ったのだ。
「タカナリさんって粒あん派なんですね」
「うん?」
「粒あんと、こし餡」
「ああ、どら焼き?そうだな、どちらかといえば粒あんの方が好きかな」
「あんパンも?」
「あんパンも」
「柏餅も?」
「柏餅も」
「最中は?」
「最中も」
「噛み合わないな
「こしあんの方が好きなんだ」
「断然」
「じゃあ、取り合いにならないから仲良くやれそうだね」
「あ、そっか、だから葉月とはいつも喧嘩になるんだ」
「あはは、確かに、それで葉月と取り合ったことないから気にしなかったな。次あんこのお菓子買う時は気をつけるよ」
孝成さんのことをそうやってハードル下げた目線で見れる香月って本当に葉月と似てるようで似てない😇
って深いこと話しそうな雰囲気で書き出したくせに言いたかったのは孝成さんたちのあんこの好みについて...あんこ大好きマンなので(わたしが)当たり前のようにみんなもあんこ好きにしてますがそんなに好きでもない子もいるよね...いや、いないな?でもこしあんと粒あんどっちが好みかは別れそう(大真面目)
シンプルに孝成さんが粒あん好きってことを声を大にして言いたかったんです、どうか暖かい目でスルーしてください_(:3」∠)_
わたしは粒あん派ですがこしあんも好きだし赤福に関してはあんこの食べ物史上2番目に好き...(グラグラ)一番は粒あんそのもの😇

孝成さんがどら焼き食べてるのを考えたら活力が湧いてきたので(?)午後も頑張ります( ˇωˇ ) 
24.3/25(Mon)22:31
 
満開の桜を前に、蓮は目を細めて澄んだ春の空気を目一杯吸い込んで「綺麗だね」と笑った。呼吸の仕方を忘れてしまいそうなほど美しく。酸素を取り込めないで、胸の奥が苦しくなってようやく、息ができていなかったのだと気づく。
桜の花びらが蓮の髪に触れ、絡まり、滑らかに滑り落ちて足元で舞い上がった。
濃いグレーのアスファルトに埋め込まれていくその小さな春の残骸を踏まないように、軽やかな足取りで進後ろ姿が、風邪に攫われそうになる。手を伸ばせば触れられる距離にいるはずなのに、どうしようもなく不安になっている自分の滑稽さが可笑しい。
「虎」
形の綺麗な、柔らかな唇が俺の名前を吐く。
透き通る声で、硬く芯のある声で。
春なんていう淡く儚い季節の中で、その神聖な空気の中で、蓮はそのまま溶けて光に攫われてしまいそうなほど綺麗だった。
春が来るたび、桜が咲くたび、待ち望んだ季節であるはずなのに早く終わってくれと願っていた。やっと寒さが遠いて、夏までのほんの少しの気持ちのいい季節であるはずなのに。
「ふふ、花びらすごいよ」
「…」
「取るの勿体無いなあ」
「…勿体無いって」
「こんなに綺麗なのに」
「は、」
「写真撮ろうか、すごく綺麗だよ」
どの口がそんな言葉を紡いでいるのか。
綺麗なのは俺ではなくて蓮自身だ。
泣きたくなるほどの綺麗さを美しさを、他の誰もが気づいているはずなのに。本人は少しも自覚していない。
春の匂いを孕んだ柔らかな風が鼻先を掠めていく。甘やかなその春風に目を細め、蓮の手を捕まえて立ち止まる。
やっと訪れた春は足早に通り過ぎようとしている。やっと咲いた桜も、あっという間に姿を消してしまうのだろう。一年中咲いていたらいいのにと、柄にもないようなことを考えてm一人自嘲を含めた笑いが漏れる。
一年の中で春が一番好きそうな虎さんだけど、実際どうかな( ˘ω˘)
蓮くんは秋が一番似合いそうだけど、虎さんが感じてるように春は特に綺麗で儚げで神々しいといいね…( ˘ω˘)真夏の太陽の下で太陽より眩しい蓮くんも好きだし、雰囲気的には落ち着いた秋の景色も似合うし、それを言ったら冬の無垢さもにあっちゃうじゃん…蓮くん神々しすぎてもう…どうしようね、好き😇

今週はお天気あまり良くなさそうなので小話だけでも明るいものをねと思っていたのに、なんだかセンチメンタルな虎さんであれ?って感じ😇😇
しばらく祝日も連休もないので気持ち切り替えて頑張ろうね…( ˘ω˘)
いい夢見れますように… 
24.3/23(Sat)16:51

3月も終わりが見えていたはずのその日、やっと膨らみ始めた桜の蕾を濡らす冷たい雨が降った。もう暖かくなるのだと疑わなかった僕らは冬物をクローゼットの奥へ、コート類はクリーニングに出してしまった。
暖房をつけた部屋から窓を眺めると、結露した窓に遮光の薄いカーテンがぺたりとくっついていた。
ここ最近、部屋では靴下を履かずに過ごす日が増え、スリッパも新調した。今日は予想外の寒さに素足のつま先がじんわりと悴んでいる。
「りんちゃん」
「わ、危ないよ」
「ごめんなさい」
「あはは、どうしたの」
「夜ご飯の準備?」
「うん、少しだけね」
「…水炊きだ」
「正解」
「いいね、今日寒いもんね」
「もう鍋仕舞いした気でいたけど、食べたいなと思って…どうしよう、水炊きで大丈夫?他のものでも」
土鍋に張った水に沈んだ昆布を前に、遥は「水炊き以外じゃかわいそうだよ」と笑った。切った野菜をバッドに並べ、準備はもうほとんど終わっている。あとは鶏肉にじっくりゆっくり火を通しながら出汁が出るのを待つだけだ。
「終わり?休憩する?」
「うん、終わり」
「手冷たいね」
「今洗ったからね。何かのむ?カフェオレとか…」
「ううん、俺はいいよ」
「そう、じゃあ僕も我慢しようかな」
「え、」
「お腹空かせておかないと」
「この雨じゃ散歩もちょっと大変だね」
「ね、寒いしね」
「もうすぐ4月なのに」
「お花見はもう少し先になるかな」
「あ、駅の向こうの公園、今年もライトアップするんだって」
雨の日の散歩は嫌いじゃない。雨は雨で楽しいし、個人的にはむしろ好きな方だけど。なんだか今は遥に抱き寄せられた体を、そのまま彼に委ねたい気分だった。
「りんちゃん?」
「うん?」
「エプロンとってもいい?」
「あ、そうだった、ありがとう」
腰に巻かれた紐が解かれ僅かな圧迫感がなくなる。外されたエプロンはそのまま遥の手によって棚のフックに引っ掛けられた。それが揺れるのを目の端で捉えた瞬間、腰を抱かれ体が浮いた。
「、遥?」
「ん」
「あ」と思う間もなくシンクの淵に乗せられ、つま先からスリッパが落ちる。触れた遥の鼻先は少し冷たくて、それがなんだかひどく愛おしくて、それから、“キスしてもいい?”と伺うような目に射抜かれ、反射的に顎を持ち上げていた。
「凛太郎、」
「、ん…」
雨の音に紛れて、どこかで小さな子供の笑い声が聞こえる。
長靴を履いて、カッパを着て、飾りのような傘を片手にこの雨の中を歩いているのだろうか。まおが小さかった頃、雨の日に手を繋ぐのが好きだった。濡れてしまうけれど、それさえも楽しかった。そんなことをふと思い出し、重なった唇の端から笑いが漏れた。
「うん?」
「ううん、ふふ、なんだか」
「ん、」
「悪い大人になった気分、だなって」
「え、俺悪いことしてる?」
「あはは、そうじゃないよ、そうじゃないけど…」
遥は出会った頃と変わらず格好良くて、けれど表情はあの頃のまま分かりやすくて可愛くてたまらなく愛しい。歳を重ねるごとに小さな変化が現れて、僕らはそれを見つけあっては共有しあって、たまに自分だけの秘密にして、そうやって積み重ねられてきた今の遥はどこをどう切り取っても大人の男の人だ。僕を抱き寄せてキスをして、このままベッドに行きたいなと上手に目で誘ってくれる。合意するように顔の角度を変え唇の重なりを深くした僕を、遥はしっかり抱きしめ直すとそのまま子供でも抱っこするように抱き上げ、寝室へ向かった。

Reにてメールお返事してます
ゆるゆるっと長くこのサイトを続けてきましたが、拍手やメールでメッセージをもらえることは今も昔も一番嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです;;自分以外の誰かが私と一緒に我が家を見てくれているんだなって思える心強さみたいなものも感じますし、それを伝えるという作業をこのサイトのために時間を割いてしていただけることが本当に嬉しい…拍手コメントはメモでお礼を書いてしまっていますが(全て見ておりますが全てにお返事ができていない場合もあるかと思います…すみません…)、本当に本当に嬉しいです😢
真面目なことを書きつつ、このあとご飯まで遥かと凛太郎は仲良しの時間なんだなって浮ついた気持ちがちらちらしているのでちょっと引っ込めますね(?)
やっと春がきたかと思えば寒の戻りで体調も崩しやすくなっていると思います…皆様どうかお身体ご自愛くださいませ…🙇
 



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