だらん、と伸びた肢体。
閉じられた瞼。
ジェラールは暑さでフローリングにダウンしていた。
「……ジェラールだらしないぞ」
昼間っから居間に寝そべってへたれている彼に、エルザは呆れて肩を竦めた。
「暑っつい…」
「暑いと言うから暑くなるんだ」
Tシャツから腹を出す彼の隣にペタンと座って、そのままお腹に冷たいアイスをを押し付けてやった。まだ袋に入っているから少し溶けたところで問題はない。
彼は案の定、ビクッと反応して起き上がった。
「つっめたい…」
「少しは涼んだか?」
「お陰様で…。眠気も一緒に飛んでったよ」
「それは良かった」
袋を破いて棒アイスを取り出した。
そのまま欠伸をする彼の口に突っ込む。
「ありあひょ」
くわえたままお礼を言って、ガリッとアイスを食べ始める。
彼にしてはだらしない姿だが、こんな姿も嫌いではないし、周りの誰も知らない彼なんだろうなぁと嬉しい。
自分もアイスを舐めながら、さっきの彼のようにフローリングにだらんと横になった。
別に彼しか見ていない訳だし、だらしなくたって問題ない。
多分、大丈夫。うん。
「溶けるぞ」
言われなくても、アイスは溶けないように器用に舐めているから大丈夫だ。
「よっと」
「暑い」
同じように横になって、くっついてくるジェラール。
エルザは恥ずかしいのを暑いからと理由をつけ、彼を睨む。
「さっき自分で言うから暑くなるんだって言ったのは誰だっけか?」
「…………」
勝ち目がなさそうなので黙ることにした。
そしたら、それを了承と得たのか彼は勝手に腕枕をしてきて、満足気に微笑む。
癪に触ったので、彼のアイスを全て食べてやったエルザだった。
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付き合って同棲中で
自然といちゃこらさせたかった
あと、当サイトでは珍しいイケイケエルザさんにしたかったんです
イケイケになったから不安ですかw
ひとまず久しぶり過ぎてごめんなさい
本当にすみません
また、ちらちら更新しはじめます