ある日の昼下がり。
仕事がないルーシィは午前中家でずっと小説を書いていたが、ふと気がついて手を休めた。
「良い匂い…」
首を回してキッチンを見れば
「お昼作ったから食べよ?」
ロキが作ったらしい料理をテーブルに並べていた。
「また勝手にでてきてるし」
なんて言いながらルーシィは立ち上がり美味しそうな料理が並ぶテーブルに近づいて胸を踊らせた。
「わぁ美味しそう!」
「でしょ?」
目をキラキラさせるルーシィに微笑みロキは椅子を引いて
「どうぞ?」
と言う。
ルーシィははにかんだような笑みで
「ありがとう」
とその椅子に座る。
ロキが目の前に座るのを待ってから、二人で手を合わせて頂きます。
「美味しい!!」
「僕の愛がたくさん入ってるからね」
ウィンク付きで微笑むロキにハイハイなんて言いながらルーシィは美味しそうに料理を頬張った。
一口食べては口許を和ませ頬に手をつく。
そんな風に、幸せそうな彼女を見てロキは更に笑みを深くした。
「ルーシィ、おかわりもあるからね」
「うん!」
“か、可愛い…!!”
ルーシィ
が素直にうんって!
しかも超笑顔!
か、可愛すぎるよルーシィ!
これならいくらでも、毎日だって手料理を振る舞いたくなる勢いのルーシィ可愛さにやられたロキはサングラスを外して目を覆った。
「君が可愛くて直視できない…」
「何意味の分からないこと言ってんのよアンタ…」
しまいには後ろを向いてしまったロキに怪訝な顔をするルーシィ。
首を傾げるルーシィはテーブルに置かれた彼のサングラスを見つけた。
ニヤリ、と遊び心が胸をくすぐった。
背を向けているロキに気付かれないようにサングラスを取り、ワクワクとした気分でかけてみた。
すると景色が全体的に青みがかり、これが彼のいつもの見方なのかと関心した。
さて、これを見てロキはどんな反応をするかな。
ワクワクにやにや。
ルーシィはちょっとかっこ良さそうなポーズ―かける位置を下にずらして目を除かせる感じ―をとって一向にこちらを向かない彼に呼び掛けた。
「ねぇねぇロキ!ちょっとこっち向いて!」
「いや今はむ」
「いいから早く!!」
待ちきれないルーシィは体を乗り上げ無理やりロキをこっちに向かせる。
一瞬にして驚いた顔をするロキと視線
がかち合い、ルーシィはにんまりして言いはなった。
「ねぇ似合うー?」
「…………うん」
「何よその間は」
「いや、びっくりしちゃって」
「ふーん」
案外反応の薄いロキにつまらなくなったルーシィは乗り出した体を元に戻そうとする、が。
不意に、唇に温かな感触と目の前にあるロキの顔にドキリとして固まった。
「あんまり可愛い事するから、キスしたくなった」
「〜〜〜!!!」
耳に掠れた低い声でそんな言葉を囁かれ、ルーシィは恥ずかしくて悶絶する勢いだ。
言葉もなくサングラス越しにロキを睨み付ける、が逆効果だったらしい。
「そんな挑発的な所も好きだよ」
チュッと今度はおでこにキスをされてルーシィは完全に行動不可になった。
(く〜〜〜〜!!!ロキのバカッ!!!昼間っから何するのよ!!!)
(じゃあ昼間じゃなかったらいいんだ?)
(え?)
(それじゃあ今夜はルーシィからのお誘いってことだね)
(え?ちょ)
(楽しみだなぁ〜じゃあまた夜にねーバイバイ)
(……………)
――――――――
後書き
甘甘ロキルー書こうとしたんですが………
挫折orz
ロキの口調とかいまいち掴めてませんねスミマセン…
ジェラエル好きですがロキルーも好物です(^q^)