ギャリーとイヴが出会ってから10年がたった。
イヴは19歳。
ギャリーは30代に突破して数年の月日が過ぎている。
イヴは美術系の大学に進学した。
大学に進学すると同時に、一人暮らしを初め、よくギャリーの家に遊びに行くようになった。
前から彼の自宅には遊びに行っていたが、自由に遊べる年齢になったこともあり、前よりもその頻度は確実に増えている。
「いらっしゃい」
今日も今日とて、彼の家にお邪魔していた。
休日なので、お互い仕事も学校もなく、朝から一緒にいられる貴重な一日である。
「お邪魔します」
「適当に座っててちょうだい。」
「マカロン買ってきたよ」
「じゃあアイスティーでいいかしら?」
「うん」
頷いて、買ってきたマカロンをギャリーに預け、ソファの脇に自分の荷物を置いた。
そして、彼を手伝うべくキッチンへ向かう。
「外暑かったでしょう?」
「うん、溶けるかと思ったよ」
「…私今日は外出たくないわ」
「じゃあ今日はお家デートだね」
「そうね」
棚からグラスを取りだし氷を入れて彼に渡した。
ありがとうと笑うギャリーに、イヴは上目遣いに顔を覗きこむ。
「今日は、ギャリーがしたいことしよ?」
「ッ…!?」
恋人、という仲になって数年だが、彼はいつもイヴのことを中心に物事を決めるので、たまにはギャリーがしたいことをしたいと思ったのだ。
何故か顔を赤くしたギャリーを不思議に思って、それを説明したら何故か今度は脱力感された。
しかし、不意にぎゅっと抱きしめられ、耳元で彼が囁く。
身長も、出会った時より断然高くなったが、まだまだギャリーよりは小さい。
「それじゃ、今日はずっとこうしていたいわ」
ふわっと抱き上げられたかと思うと、そのままソファに座って抱きすくめられる。
後ろから抱かれる形になり、肩口に熱を感じた。
「ずっと、こうやって触れ合ってのんびりしていたい」
「いいよ。私もギャリーとくっついていたいから」
チュッと小さく頬にキスをしたら、もっと強く抱きしめられた。
「イヴが可愛すぎてアタシもう駄目だわ…」
ナツウタ
(ギャリー、私今日安全日)
(─ちょッ!!!??)
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幸せに暮らしてると嬉しい
ラブラブな二人は可愛いww

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