私は子供。
まだ子供。
じゃあ、いつから大人なの?
「ねぇギャリー」
「なぁに、イヴ?」
くいっとギャリーの服の裾を引っ張る。
するとすぐに優しい瞳がこちらを見つめてきて、なぜだか胸がきゅうとする。
しかし、その理由もわからないまま、イヴは彼に質問をした。
「どうやったら早く大人になれるの?」
「そうねぇ…」
少し驚いた顔をしてから、顎に手を添えて考えるギャリーを、イヴは静かに見ていた。
答えを待つ間、掴んだ服を放すか、放さないでいるべきか悩む。
「大人っていうのは、自分で自分の事を全て面倒みれるってことかしらね」
「自分で自分を?」
「そうよ」
「じゃあ、私も全部自分でやったら大人になれる?」
「うーん…。まぁだ、イヴには早いかしらね。貴方はまだまだは人を頼っていいのよ。無条件に人を頼れるのは子供の特権なんだから」
そう言って、彼は優しく微笑むとイヴの頭を撫でた。
暖かくて、安心する大きな手。
「イヴはどうして早く大人になりたいの?」
「ギャリーみたいに、優しくて頼れる人になりたいの。それで、ギャリーを私が守るの!」
ギャリーは大くて優しいけど、怖がりで可愛いから、守りたくなるの。
そう素直に述べると、彼は複雑な表情をしていた。
しかし、不意にくしゃくしゃと頭を掻き乱してきてイヴはびっくりして目を見開く。
「ギャリー?」
「全く。可愛いんだかかっこいいんだが…。あんたには敵わないわ」
何が敵わないのかはわからないが、楽しそうに笑うギャリーを見たら、そんなことはどうでもよくなった。
grow up
(大人になる)
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初ギャリイヴ!!
好きすぎてついにやってしまったww
亀更新ですが
よろしくお願いしますm(__)m

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