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「わたし今日からダイエットする」
「…………」
「わたし!今日から!」
「煩い、聞こえてるから」
「リドルが無視すんのが悪いの! ちょっと今、泣きそうになったんだから!」
「君の涙腺は常に緩みっぱなしなんだね」
「リドルが冷た過ぎるんだよ」
「人が集中して読書しているところに勝手な宣言をする君はさぞかし優しいんだろうね」
「リドルは人外じゃ、痛っ!」
「君みたいな脳足りんに言われたくないよ」
「の、ノータリン…」
「分かったら下らないこと言ってないで勉強でもすれば?」
「い、言われなくたってするし!」
「先に言っておくけど、クリスマス休暇の課題は手伝わないし写させないよ」
「………鬼」
「ミジンコ」
「っ、ミジンコ馬鹿にすんな! あのあれ…えっと、分解者すごいんだから!」
「じゃあさっさと土にでも埋まってなよ」
「………っリドルのあほ! あんぽんたん! 冷血漢! えっと……馬鹿!」
「君のボキャブラリーの少なさは相変わらずだね」
「…うるっさい」
「さっきから煩いのは君の方さ。それに…ダイエットだなんて、大方、雑誌でも読んでいてその気になって、痩せる宣言して満足したいだけだろう? 3日坊主の君にダイエットなんて向かないし、精々三日間バナナだけ食べて結局飽きて終わるのがオチだ。諦めなよ」
「…それ、アドバイスしてる? それとも貶してる?」
「的確な忠告に決まってるだろう」
「…………」
「………何?」
「………、せめて、君は太ってないよふふふとか言って欲しかった」
「なんの慰めにもならないだろう? 何、それとも本気で言って欲しいの?」
「…いいもん! 痩せてみせるもん! 後で後悔すんなよリドル!!」


一週間後のクリスマス。
結局3日坊主で終わった私の元に、大量の蛙チョコが届いた。腐っていた。恐らくリドルのなけなしの優しさを総動員した結果なのだろう。

…これを食べて吐いて、痩せろっていう。


「リドルの馬鹿! 鬼! 悪魔! 冷血漢! あほ! 嫌い!」



120210
すらんぷ(^p^)
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