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スカートがめくれる事も雨に濡れることも気にせずに、屋上に張り巡らされたフェンスを登り、反対側へと移動する。
目の前に広がる空間に、駆け出してしまいたい気持ちが高まる。
『お、おい!マジで言ってんのかよ!やめとけって!』
『誰が言ったのかは知らねーけど、絶対憂さ晴らしの冗談のつもりだって!』
冗談?
あはは。
そんな冗談はやめてよ。
『言葉の重みを知らないなんて、あの人たちは本当に不幸な人たち。』
にこやかに笑い両腕を広げる。
『ちゃんと見てるじゃない。』
下を見ると自分の言葉の重みを知らない女子集団。
見てろよ。
今この瞬間に…。
『マジでやめとけって!』
お前らの人生が終わるんだ!!