スカートがめくれる事も雨に濡れることも気にせずに、屋上に張り巡らされたフェンスを登り、反対側へと移動する。



目の前に広がる空間に、駆け出してしまいたい気持ちが高まる。



『お、おい!マジで言ってんのかよ!やめとけって!』



『誰が言ったのかは知らねーけど、絶対憂さ晴らしの冗談のつもりだって!』



冗談?



あはは。



そんな冗談はやめてよ。



『言葉の重みを知らないなんて、あの人たちは本当に不幸な人たち。』



にこやかに笑い両腕を広げる。



『ちゃんと見てるじゃない。』



下を見ると自分の言葉の重みを知らない女子集団。



見てろよ。



今この瞬間に…。



『マジでやめとけって!』



お前らの人生が終わるんだ!!





*




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -