『よーし!!完成!!』



生徒会から頼まれた看板の提出期限ギリギリの今日、なんとか看板が完成しました。




3.生徒会長手塚国光




生徒会室の前に来たのはいいんだけど……


入りにくいっ!!


「先輩!!看板重いです」


『ごめんね!!え〜と……』



コンコン



「入れ」


ものすごくいい声が聞こえた…ってのはいいとして。
中に入るの勇気いるな。



『失礼します…』


「あぁ、美術部か。いきなり頼んだりしてすまなかったな」


『いえ…大丈夫です』


「俺は生徒会長の手塚だ。今回の協力に感謝する」



うわぁ…。
すごーく真面目そうだし厳しそうな人。



『いえ、こちらこそ遅れてしまってすいませんでした。それでは失礼します』


手塚「待て、部長はお前か??話がある」



ちょ、もうこの部屋の空気に耐えられないし!!
話もないですし!!


一応後輩は帰して、あたしと生徒会長と2人っきりに。


気まずっ!!


軽く眼鏡光ってるし怖っ!?



手塚「名前の読み方は桜川春花で合ってるか??」


『あ…ハイ』


手塚「分かった。歓迎会で看板を造ってくれたと紹介したいので挨拶を考えて来て欲しい」



えっ……。
全校生徒の前でしゃべるとか無理なんですけど……。



手塚「頼んだぞ、桜川……ん??よくテニス部でお前の名前を聞くな」


『えっ!?テニス部なんですか!?』


手塚「ああ、そうだが」



知らなかった。
じゃあ桃城くんと一緒だ。
なんか、学校って狭いなぁ。



『最近桃城くんとよく話すので』


手塚「そうか…。あいつもよくお前の話をしている」



そうなんだ…。
内容が気になるけど、何故か聞く事ができなかった。



手塚「桜川…。生徒会に入る気はないか??」



『……えっ??』



いきなり何をおっしゃいますか。
ってか何故あたしなんかを…。



手塚「考えて欲しい…」



『……分かりました』




すぐに断る事はできなかった。
だって手塚さん……



すごく真剣な顔をしてるから。
(※いつでもそうです)



どうすればいいんだろう??
あたし……

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -