あーぁ、
ついに着いてしまった。
これ、なんて名前の地獄ですか?←



手塚「どうした桜川、顔色が良くないぞ。」


「あ…いえ…。もう、他の学校来てるんですね。バスがたくさん。」


手塚「あぁ、そのようだな。よし、みんな降りるぞ。」


みんな「はーい!」


元気だな、みんな。←
いや、あたしも楽しみだけど…一部の人が…ね。

あぁ、憂鬱だ。



跡部「…ようやく到着か、青学。おせーよ。特に春花。お前は俺様のサポートをする役だろーが。なんでおせーんだ。」


幸村「遅いじゃないか、春花。待ちくたびれたよ?愛しい彼氏の俺を待たせるなんていい度胸だね、春花。」


…なぜそこにいる。
そしてなぜそんな涼しい顔で堂々と嘘を吐く。


「…。おかしくない?なんでバス降りたらさっそくあんたたちに会わなきゃいけないの?あきらかにおかしいよね、なにしてんの。」


幸村「酷いなぁ、1時間も待ってたんだよ。1時間も春花を想いながら待ってた俺って一途な良い男だろ?跡部は違うけど。」


跡部「アーン、なに言ってやがる。俺様のほうがお前より30分は早く来てんだよ。ふざけんじゃねぇ。」


無駄な争いが…。
もう、なんなんだよこの人たちは。

すると向こうからさらに二人、人がやってきた。



白石「手塚クンたち、久しぶりやな。今きたんか。お、今日からよろしゅうな、春花ちゃん。」


「あたし限定、みたいな言い方やめてください白石さん。」


白石「なんや、冷たいなぁ。えぇやん、仲良くしよーや。」


となりにいる人は…
誰だろう?
もしかして、沖縄の中学の人かな?


木手「あなたが青学のマネージャーですね、今日からはよろしく頼みますよ。」


「あ、沖縄の比嘉中さんですか?」


木手「えぇ、そうです。俺は木手永四郎といいます。…甲斐クン、平古場クン。そこから出てきたらどうです。見えてますよ。」


木手さんは、はぁ、といいながらさらに二人、人を呼んだ。

…人を増やさないでくれないか。←

まだ合宿も始まってないのにこれか…先が思いやられる。



甲斐「あいやー、バレてるさー、凛の隠れ方が悪いんどー」

平古場「何言ってるばー?裕次郎の髪が見えてたばーよ。」


木手「まぁ、そういわずに。二人とも見えてましたよ。何か用ですか?」


甲斐「いやー、跡部の野郎が惚れた相手が来るって氷帝が騒いでたからよ、わったー(俺達)も見たくなったばーよ。」


平古場「やーか?(お前か?)桜川春花、ってゆうのは。ふぅん、普通に可愛いやっし。なー、裕次郎。」


甲斐「やっさ(そうだな)。じゃぁ、わったー(俺達)の用は済んださぁ。また後でな、木手。」


よし、人減った。←
なんでこんなにめんどくさい連中を集めたんだろう…
ていうかなに?
テニス部っていうのはどこの学校も変人揃いなのか、これ。←
まったく、いい迷…

幸村「フフ、春花に限ってまさか迷惑とか言わないよね。」


「こっ、心を読むなっ!」


幸村「フフフ、照れ屋だなぁ、春花は。そんなところも可愛いよ。愛し 「それ以上は言わせねーぞ、幸村。俺様の純粋な気持ちを無視すんじゃねぇよ。」


「…薫ちゃーん、武くーん。助けてー」←



あぁ、だめだ。
あたしに希望はないみたいだ。




32.不安のフルコース


(正直言っていいかな、帰りたい。)

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