桜川春花、只今困惑中、、←
だれか助けてください。





白「なんや手塚クン、こんな可愛い彼女おったんかぁー、めっちゃうらやましいやん。」


手「いや、桜川と俺はそういう関係ではない。」


白「ほんまか。なら俺にもキミを彼女にできるチャンスあんねや。俺、大阪の四天宝寺中から来ました、白石蔵之介いーます。よろしゅう。」


今朝、手塚先輩に呼ばれて
生徒会室に来てみたら、大阪の学校からも交流会の…
……なんだっけ、合宿?
の依頼がきてたらしい。

あとからきいたら、その交流会はテニス部だけで行われる合宿だとか。

だいたい候補の二校は容易に予想できるんだけど。
なに、これはイジメ?←




「ぅ…はい、」


白「自分、名前なんて言うん?」


「あー山田花子です。」←


白「ぷっ!なんやそのわかりやすい嘘!…あ、ボケたんか?思い切りさっき手塚クン、桜川ってゆうてたやん。で、下の名前はなんや?」


「…桜川春花です。よろしくお願いします。」


白「自分おもろいわ。俺絶対交流会合同ナンチャラ、参加するわ。手塚クン、許可してもらってええ?」



手「…もちろんだ。」


白「(なんや、一瞬顔ひきつりよったで…)おおきに。ほな今日の用事は終わったわ。春花ちゃん、またな。」


「あ、はい…白石さん。(もー、早く帰れっ)」←



パタン



そういって白石さんは生徒会室からでていった。



手「すまない、桜川。さらにお前を疲れさせることになってしまったな。」


「いえ。お手伝いで参加するんですよね?だったら他校のマネージャーさん達もいるじゃないですか。そのマネージャーさんたちと頑張りますよ!」

にこっと笑いながら
あたしは手塚先輩に、任せて下さい、とつけたした。

すると、手塚先輩は顔に手をあて、そうか…とうなりだした。




手「ちゃんと言ってなかったな。すまない。マネージャーとして参加するのは桜川、お前だけだ。」







…ん?












「あたし、だけ、?」


手「そうだ。5校の面倒をお前が一人でみることになる。」


「え、えぇっ!?」


手「他校からの要望だそうだ。テニス部の合宿になったのも、マネージャーとして参加許可が桜川にしかおりてないのも、他校が希望したことらしい。…すまない、言うのが遅れて。」


「いえ…やるといったからには、もうやるしかないですから頑張りますよ!」


他校の要望?


んなことできるのはあの無駄に金持ちなナルシストか、

なにもかも笑顔で片付けちゃう魔王様しかいないでしょうがぁああああ!!!←



うわぁ、
仮定だったものがもう確定になってしまうくらいの勢いであの2校しかないでしょ…

沖縄の学校は…わかんないけど…

四天宝寺とかいう学校も大変そうだし…



あたし一人とか

あのナルシストと魔王様はわたしを殺す気だ…。




一人絶望しながら
わたしは生徒会室を出たのだった。







28.手段を選ばないナルシストと魔王様



(何日も続くなんて最悪だ。)

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