ー桃城SIDEー
「..桃城くん、」
偶然、桜川春花と会って少し会話をしたあの日から、
…つか、昨日から、なんだけどよ。
桜川が、よく俺を見てくる。
悪い気はしねぇが…
どう思われてんだか。
桃「あー?おう、桜川じゃねぇかぁ、どうした?」
「..なんか、先輩がさっきから、桃城くんを呼んでるよ。」
桃「おぉお、サンキューな!」
「うん。大丈夫。」
ニコ、と微笑んじまえば、
それだけでも、絵になるぜ。
..昨日の告白、見られちまったなぁー…
くそ。
よりによって、桜川にかよ。
あの時、あの女子には言わなかったが…
俺には、
好きな奴…つか気になる奴がいんだ。
菊「桃ー、聞いてんのか、お前ー!このこのー!」
桃「ちょっ、痛いっスよ!」
菊「桃お前ー、桜川ちゃんと仲良くなったんだろー!?インチキだぞぉー!」
桃「んな…なんで…!」
菊「おチビから聞いたんだ!告白されてるとこに桜川ちゃん通り掛かって、仲良く話してたって!おチビが一部始終見てたんだぞ、馬鹿桃ー!」
あーバレちまった。
こりゃ、
今日の部活で皆になんか言われちまうなぁ、言われちまうよ。
...桜川春花は、
テニス部の中じゃぁ
可愛いって有名だもんなぁ。
2.密かにファンだった俺