あー!!
1日で跡部さんと幸村くんに会うって、あの日は呪われていたのだろうか……


おかげで2日間は疲れとれなかったし、あれは確実に魔王の呪いだろう。



手塚「桜川、大丈夫か??」


『えっ!?』


手塚「さっきから呼んでたんだがな。何かあったか??」


『いえ、何でもないです!!』



今日は手塚先輩と生徒会としての買い物です。


他校からの要望でぜひウチの学校と交流会をしたいと言うことで、東京と神奈川県と沖縄県から代表生徒が来るので、その買い物です。



東京と神奈川県の学校がどうも引っかかるんだよね……まぁ、いいや。



手塚「沖縄から要望が来るのは異例だ。今までは都内の学校としかしていなかった」


『そうなんですか……。ちなみにどこの学校なんですか??』


手塚「それがな……、まだ分かっていない。いや、分かっているのだが教えてもらえてない」



えっ……!?
そんな事があるんだ……。


まぁ、あの2校でない事を願おう。



『あの、手塚先輩』


「なにー??」



ん??
テンションが違う。



ってか、見た目も全然違うし。
オレンジ色の髪って…チャラ!!




「なにー??そんなに見つめて!!かわいいなぁ!!俺とお茶しない??」


『誰がするか。あたしは手塚先輩を探すので、さよなら』


「手塚くんねぇ……。って事は青学かぁ!!青学は可愛い子がいっぱいいるからねぇ。手塚くんがうらやましいよ。よし!!一緒に手塚くんを探すよ」



手塚先輩の事知ってるんだ。
じゃあこの人もテニス部って事かな。


そして、まさかの展開になったけど、まぁいいや。


2人で探せばすぐに見つかるだろうし。



「名前はなんて言うのー??」


『山田花子です』


「へー!!じゃあ、花ちゃんだ!!俺は千石清純。よろしくね」


(初めて信じた…)


なんかチャラいしナンパ気味だったけど、悪い人ではなさそう。寧ろいい人かも。



千石「花ちゃん……、俺と付き合わない??」


『すいません、お断りします』



しかし……軽い……。



千石「な〜んだ、せっかく可愛い子を見つけたのになぁ」



手塚「桜川!!悪かった……うん??お前は」


『あ、手塚先輩!!』


千石「やぁ、手塚くん。この子可愛いね。俺が持って帰ってもいいかい??」



この人はサラッとこういう事を言っちゃうんだから……。



手塚「断る。行くぞ、桜川」



手塚先輩は普通に言い放つと、あたしの腕を掴んで歩き始めた。


気のせいか。
手塚先輩が少し怒ってる気がする。


しばらく口を聞いてくれなかった……。





27.ナンパ男





☆おまけ☆


桃城「なっ!!手塚部長!!何を!!」

菊丸「手塚のクセに〜」

越前「意外……」

海堂「何で俺まで……」

乾「手塚が桜川に気がある確率…「あぁ!!!手塚部長!!うらやましいッス!!」



さり気なく付いてきていた。

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