海「…次の対戦のとき、お前試合に無理してくる必要はないぜ」


「…なん、で?」


海「明らかに妹と跡部さん、意識してんだろーが。今までマネージャーなんていなかったんだ、いなくてもどうにかなる…いや、俺がどうにかしてやるから。」


「薫ちゃん…。」


海「…いや、今のムードで"薫ちゃん"はないだろ!」

「いや、だってそういうシリアスな雰囲気嫌いだし(笑)…心配してくれてありがと。」

そういうと春花は校舎へと逃げて行った。

海「…っくそ、泣きそうな笑顔作ってんじゃねぇよ…!」






「…はぁー…。逃げたは良いけど…とりあえず教室にでも行くかぁ」

教室のトビラを開けようと、
手をかけた


そのとき、教室の中から声が聞こえた。


『…俺が…を守らねぇといけねぇ……学園と戦うときに…俺が……いも…にガツンと…』



「…いも?……まぁいいや。入ろ。」←ムードクラッシャー春花


ガラッ


「…あれ、」


桃「わぁああああっ//////!??お、おまっ、なんでここに、いっ、いるんだよォ////!?」

「誰がいるのかと思ったら武くんかぁ。」

桃「…あ、あぁ、まぁな。春花、お前…海堂としゃべってたんじゃ、」

「あー…逃げてきた(笑)」

桃「…ちょっと、質問していいか?」

「ん?」


桃「…お前、好きな奴とか…その、いるのか…?」

好きな奴、ね…
好き…好き…恋愛感情で、ってことだよね。
いるもなにも、しらねーって感じだし…←

「んーにゃ、いないよ。どうしたの、いきなり。」

桃「へへっ、そ、そっか。なら良いんだ。」


「?変なの、武くん。」


桃「あと、ひとつ、頼みがある。」

「ん?」


桃「次の氷帝戦、来てくれねぇか?来て、その…俺の応援してくれ…。…嫌そうにしてたのは分かる。…でも、どうしても…来て欲しい…。////」


武くんは、夕焼けのせいか、
顔を赤くして…
一生懸命、あたしに伝えてるのが分かる。

正直、妹や跡部さんに会うのは遠慮したい。
だけど…

武くんの試合、見るのは良いかな。…むしろ、行きたい。


「わかった。行く!」


自然に、
笑顔になると共に、口から言葉が出ていたのだった。




18.ムードクラッシャー

(暗いのより明るい方が楽しいじゃん!)

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