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お礼文→上一(禁書)

寒い日の過ごし方の続き






「あのさ、そもそもお前薄着すぎねぇ?もっと厚着しろよ」

「持ってねェよ」

先ほど言えなかった指摘をすると、暖を取れてささくれていた気持ちが回復した一方通行は特に睨んで来ることもなかった。
持っていないと言う言葉に、当麻は目を見開く。

「は?だってお前服買うの好きだろ?」

「クローゼットの中見てみろ。全部春秋モンだ」

確かに彼は服にこだわりを持ってはいるが、防熱、防寒といったものは必要なかった。
よって夏でも長袖。冬でも長袖一枚である。
衣更えが面倒という理由から、彼の箪笥には春物と秋物しかなかった。

「……後で買いに行くか」

エアコンの効かないここにいるよりも、店内にいた方が数倍暖かい。
にも関わらず、当麻は動かなかった。

「後でな」

そして一方通行もそれに対して何も言わなかった。


2011.04.15


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