ベルトルト
初めて目があった時、今思えばあの時にすでに恋に落ちていたのかもしれない
気が付けば目で追ってしまい日に日に彼への思いが募っていき苦しかった
このまま息が出来なくなるのではと馬鹿げた事を考える位
そんな私の恋心はあっという間に破裂して、吐息さえ感じられるほど距離は近づいていたのに…
ただ恋をしていただけのはずが、何がダメで何が良かったのか
ただ恋をしていただけのはずが、気が付けば味方など何処にもいなくて
『もし、もしもの話だけど…』
僕が君を置いて何処かに行ってしまったら君は苦しいのかな?の本当の意味が分かったよ
私は安易に生死の事だと思い込んで、安易な答えでベルトルトは強いから大丈夫と言ったけれどその答えが貴方を置いて逃げた
[ライナーとベルトルトは巨人だ!敵だったんだ!!]
ベルトルト…貴方はいつかこうなるのが分かっていたから
私たちの関係はそっと静かにと言ったんだね
自分が人類の敵だとばれた時に私が疑われないように
そして今あの温かい手えさえもつかめないのは、遅すぎたから?
2人を引き裂いた運命に恨みなんて一つもないけれど
[何してんだお前、早く準備しろ!]
こんなにも立ち上がれない程泣きじゃくったのは生まれて初めて
泣きじゃくる中ふと考えたのは、貴方は今何を思って何処に居るのか
ただ恋をしていただけのはずが、何がダメで何が良かったのか
だた恋をしていただけのはずが、気が付けば味方など何処にもいなくて
[アニは目を覚まさないし、ライナーとベルトルトは消息不明]
[生きてるのか死んでるのかも分からないんだろ?]
[そうだけどさ…死んでてくれてた方が俺らは安心だよな、な?]
「…うん」
今は笑っていられているけど…もう自信が無くなってきた
それでも私が生きるのはベルトルトがくれた約束を
『僕が強いと言ってくれるなら、どれだけ月日が経ってしまっても会いに行くよ』
何処かで信じているから
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