くるくる回るカラフル
ぶぇくしょん!!と可愛くもないくしゃみを峯さんの前でお披露目してしまった今日この頃
今年も無事にやって参りました花粉の季節
鼻は痒くて詰まる癖に鼻水は出る
オマケに今年は目の痒みも酷いようで、悲しい事に今朝はコンタクトが付けれなかった
(折角のデートなのに眼鏡のせいで服が映ないぜ)
これをとさしだしてくれたのは皺ひとつないピッチリと四角におられたハンカチ
いやいや、こんな綺麗なもの汚しちゃうなんて申し訳ないですと断ったけど
『ハンカチは汚れるものです』
優しく鼻周りを拭いてくれる
ハンカチはきっと峯さんのいい匂いが染み付いているだろうに、それをめいいっぱい肺に入れれないのが悔やまれる
「そういえば峯さんはお洗濯とかするんですか?」
峯さんの性格が出ているハンカチを見て思った事
『それなりには』
でもなんだか彼が洗濯をしている姿が想像出来なくて不思議な感覚なのに
「洗剤とかこだわってそうですね」
そういうイメージはわいてくる
『結構洗濯は適当ですが、一応色物とかセーターとか気にしますよ』
なかなかお目にかかれないスーツでは無い峯さんが、自身の着ている春ニットの襟元を掴んでは
『縮んだら面倒くさいんで』
新しいのを買いに行くのがと
数少ない私服がクローゼットの片隅に追いやられてるのを私は思い出した
「もしそうなったら私が買ってきますよ」
『確かに名前さんにお願いしたら、素敵な服を選んでくれそうだ』
今日の服も貴女にとてもよく似合ってる
突然の言葉に顔が赤くなるのが分かると峯さんは意地悪に笑った
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