流言蜚語



私と仙道の破局が噂され始めたのは3日ほど前からだろうか
所属するテニス部が大会真っ只中に加え、テスト間近となればおちおちデートを楽しむ事も難しい
というかまともに会話すらしていない
それは破局したと言われてもしょうが無い位の期間だ
噂を聞き付けた野次馬クラスメイト達に何度も真実を確かめられるが、私は うまく返答出来なかった
自然消滅 という物に該当しているのならば、噂は噂ではなく事実へとかわる
すぐ隣のクラスに居るであろう仙道に確かめてもいいのに、ここまで来てしまうと まず俺たちって付き合ってたの? なんて言われてしまうんじゃないかって変な心配をしてしまって実行出来ないでいる
そんなこんなしているうちに時は流れ、私と仙道の破局の噂なんてもう誰もしなくなった時、仙道と可愛いと人気の後輩が付き合い始めたという噂を耳にした
その噂を耳にして脳裏に浮かんだのは、ここ数日に何度か目撃した仙道とその後輩が仲良く何やら話をしている所
そうか、あの子と付き合い始めたのか
やはり私と仙道は自然消滅という物に該当していたみたいで、少し前の私と仙道の破局は噂ではなく事実だったのだと悟る
すとんと違和感なく自分の中で納得してしまえる辺り、やはり自分は遅かれ早かれこうなる事を分かっていたのだと思う
その後も幾度となく目撃する仙道と後輩の姿を私はただ見つめ、その度にお似合いな2人だと思わざるを得なかった



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