「る……か、まる…風丸、風丸!!!」
「ぅ…円堂?」
あれ?なんで円堂が目の前に……って此処保健室?
「よかった〜。ったくムリするなよ!」
「え?俺、何があって……」
「まぁムリも無いか。風丸さ、豪炎寺の爆熱ストームを止めようとして、頭にボールが当たってそのまま倒れちゃったんだよ。このまま目を覚まさなかったら俺、どうしようかと思ったじゃないか!!」
「え、あ、ごめんな心配かけて」
まさかここまで心配するなんて思わなかったな。
「でもさ、風丸もいつもこんなこと思ってたのか?」
え?
「な、なんで…?」
「だって、俺が無理な特訓してるときとかキーパーとして立って怪我したときとかいつもすっごい心配そうな顔してるじゃないか!!!」
してるけど…お前に気付かれないようにしてたぞ!俺、そんなに解り易いやつなのか……?
「ま、まあ否定はしないけど…ってお前自覚してたのかよ」
「まあな。だからさ、約束してほしいんだ」
「約束?」
「ああ!俺もできる限り無茶しないから風丸も無茶すんなよ!」
「え、あ、う、うん。わかt『ギュッ』!!!?ちょ円堂!!!???」
俺は円堂に抱きしめられていた。
「円堂放せって! 「あのさ風丸。お前どこにも行かないよな…」何言ってんだよ。そんなことないって。どうして急に?」
「なんか急に風丸を見てたら、お前が俺の届かないものすっごい遠くに行っちゃいそう…いや、消えちゃいそうだったから……」
「………」
それって夢の中であいつの言っていた質問に関係しているのか…って
「お前練習に戻らなくていいのか!?」
「え、あぁ。それなら風丸といるって皆に言ってあるから。そういやさー」
それから円堂は俺を放さずに話を始める。
恥ずかしい反面、嬉しいんだけどな。
円堂の話に笑ったりしてたけど、やっぱり夢の内容が忘れられなくて心の隅でずっと考えていた。







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