用語集


「魔石」
魔力の結晶。さまざまな属性を持っている。
努力すれば魔術を使えない人間でも扱える代物。

「魔女」
魔術師の女性が魔術の極意を理解した場合、千年樹から与えられる使命をこなさないといけなくなる。神子と同じ。
世界を動かすのに必要な要素となる。人間で言うと内臓だとか脳だとか。
時折、歪んだ使命を持つ人が出てしまう。
またその女性の願い、信念、望んだ魔術により役割が変わる。
たいていの魔女は不老不死。外的要因で死ぬこともある。
その場合、新たな魔女がいなくなった魔女の役割を埋め合わせることがある。

魔女の力は、その弟子に継承される。
弟子が魔術の極意を知らなくとも継承可能。ただし、その場合は「限りない魔力」と「不死」を与えられるだけで強大な魔術を操れるわけではない。
継承されるのは役割、魔術、知識。
半強制的に知識を書き換えられ、知りたくないことを知ってしまうことがあり、弟子は発狂することもある。

「千年樹」
世界を支える大きな樹。世界樹。
神子の祈りを聞き入れ、人々に奇跡を起こす。奇跡といっても単なる願い(雨乞い、恋愛成就)や神子に力を託すのみ。
例えるならコンピューター。
世界に生きるすべての物を把握し、運命を決めてしまうという。
魔力を世界に流し、魔物の血で汚れた大地を清め、清らかな空気を流すという、世界の基本を支えるもの。
守り人という精霊が宿っている。精霊の望み次第で世界は滅びる。

「守り人(まもりびと)」
千年樹に宿る精霊。元は人間(神子)
原初、まだ人々が多くの精霊と暮らし信じていた頃、世界の繁栄を願って捧げられた高等な神官。
今の神子に当たる。
世界の様子を監視し、様々な人の動きを見て命というものを学んでいる。
故にいつまでも存在し続け、命のあり方を問う。
今は自我が希薄になってしまい、歪んだ使命を帯びた魔女を生み出してしまった。

「精霊」
人とは違い、長く生きる存在。
精霊信仰のあった時代はどこにでもいた。今では精霊よりも千年樹信仰が進み、存在が忘れられ消えてしまった。
役割は千年樹の奇跡の実行。
魔術も精霊が意思をくみ取り、作用させている。
人が精霊になることもあった。原初、人と精霊が交わることも少なくなかった。
実体を持つことも可能。
人に対して深い愛を持っている。命に対して寛大。

「ソーサラー」
精霊が魔女に与えた禁忌の術。
魔術を使えない人間に無理やり使えるようにする。改造行為。
原初の世界では誰でも魔術が使えたが王国側に魔力の源泉が少なく、使えない人が生まれたときに多く行われていた手術のようなもの。
生命力を代わりにするため、短命になってしまうことから現在は禁止されていた。
小さな魔法円を、基本的に背中や腹などあまり目に付かない場所に刻むが、体は成人でないといけない(成長してしまうと体の発達に合わせて魔法円が歪む)。

「ヘレック」
精霊と人間のハーフを差す。「異端者」の意。
帝国側では一般、王国側では一部の知識人にのみ知られている蔑称。
「アニミア」と言うのが本当の呼び方。ただこちらはほんの一部しか知らず、大体ヘレックで意味が通る。
純血主義の帝国側では「精霊と人が交わることが禁忌」であるため、殺されなくとも国外追放となる。

「ギルド」
国に申請を出し、認められている民間の集団。
武装ギルド、商業ギルドなど数多くの種類があり、人々の生活を支えている。
特に武装ギルドと呼ばれる護衛、魔物討伐中心のギルドは騎士を雇うことのできない人々に重宝されている。傭兵のようなもの。
ギルドによっては報酬のいいものしか働かないものや粗悪な仕事をするものもある。
ちなみにギルド「暁の剣」は武装ギルドに所属するがなんでも屋のようなことをしている。

「騎士」
国と人々を護る正規の兵士。王国は何十万人存在する。
なるためには騎士学校という貴族主流の学校を卒業し、認められるための試験を受ける。国家資格のようなもの。
多くは貴族出身であり、中には平民を見下す者もいる。
人を守る義務があるため護衛を頼むことができるが、厳重な書類審査、高額な依頼料が必要であり平民の手には届かない。
城下町を見回る義務を持つが、基本的に貴族街しか巡回しない。そのため平民街を見回る騎士たちは自主的に行っている。

「暁の剣」
ディルクが団長を務める武装ギルド。
構成員は若い男女が主。何かしらの理由で故郷に帰れない人間が集まっている。
その名の通り、団員のほとんどが剣を武器としている。
国王に一目置かれ、信頼されているギルドの一つ。
「救いを求める者には救いを」という信念の元どんな雑用でも頼まれれば手を貸す。
依頼の成功率、特に魔物討伐の腕を評価されており、遠方の村にも名前は伝わっている。
ちなみに彼らの拠点であるギルドハウスは元々貴族の館であり、ティルローズ家が廃棄しようとしたものである。

「終焉の歌姫」
世界に伝わる古い伝承。
美貌を持つ歌姫が時の権力者を惑わし、世界を終焉へ追い込んだという内容のもの。
実際は歌姫にまつわる伝承と、かつて存在していた神話が混ざり合って生まれたものであり、史実と一切関係は無いと言われる。
正確な内容は世界を恨んだ歌姫がある詩を歌い、自らの故郷を崩壊させたというもの。その後歌姫は運命を狂わせた権力者たちを恨み、ことごとく破滅へと追い込んだ。
この話がいつ生まれ、どこからか伝わったのかは不明とされる。

「御伽噺の剣」
御伽噺の少年が持っていたとされる剣。別名「祓いの剣」。
特に目立つ外見でもなく、神話時代に誰にでも支給されていたものである。
害を与えていた女神を殺したという伝説が付加されており、そこから魔を祓う剣として一時期崇拝されていた。

「レギオン」
こちらの世界、王国側のお金。
金貨銀貨銅貨が存在しており、
金貨→100レギオン
銀貨→10レギオン
銅貨→1レギオンとなる。
1レギオン=100円ぐらい

「レキア」
こちらの世界、帝国側のお金。
帝国の印が押された魔石の欠片がお金の代わり。
赤、緑、青、黄が流通。単位は1レキア、など。
赤が日本円で一万円
緑が千円
青が百円
黄が一円





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