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「あ、もうたんぽぽが咲いてるよ?まだ寒いのにね。」

「本当だね。ねえ莉緒。昔たんぽぽで作った指輪あげたの覚えてる?」

「うん、覚えてるよ。」


あの時もこの河原だった。
臨也は上手にたんぽぽで指輪を作って私にプレゼントしてくれた。
たんぽぽがしおれちゃったときは、大泣きしたのも覚えてる。

「あれから何年だろうね?何年たっても変わらないね、ここは。」

「臨也、おじいちゃんみたい。」

そう笑うと臨也にうるさい、と怒られた。
ちょっと怒ってる臨也も可愛いと思う。
言ったらまた怒られるんだろうけど。

「さ、まだ寒いからそろそろ帰ろうか。」

「そうだね。また来ようね?」
「もちろんだよ。」

今度は暖かくなったら。また臨也と一緒に。



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