2/4ページ

臨也からもらった住所を頼りにバイト先へ向かう。
住所は新宿のとある場所。タクシーを使えと言われたが、お金が勿体無いと思い、駅からは歩く事にした。


またまた迷ってしまい、バイト先に着くまで思ったより時間がかかってしまった。
タクシーを使えば良かったと後悔。

すでに歩き疲れてへとへと。
身だしなみを整えようと鏡を見ると、朝よりもなんだか老けた気がする…

バイト初日からこれじゃあ駄目だ。第一印象は大切っていうしね。
服装を整え、気を引き締めてインターホンを押す。スピーカーを通して私の雇い主になるであうろ人の声が聞こえてくる。

相手は男。聞き覚えのありすぎる声にいやな予感しかしない。
このまま帰ろうと思った直後、ドアが開く。


「やあ、待ってたよ。」


その声の持ち主は私の予想を裏切っていなくて。


「とりあえず中に入りなよ。」


もちろんそれは、悪い意味で。


「な…なんで臨也さんが居るんですか?」



最後の望みを込めてした質問の答えは



「莉緒ちゃん、面白いこと聞くねぇ。そんなの、莉緒ちゃんのバイト先が俺の所だからに決まってるじゃないか。」




最高に爽やかな笑顔で言われたのは、




最悪の言葉だった。


[ 16/19 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]



Back



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -