きっと何度でも

※転生ネタ










生まれ変わっても
離ればなれになっても
君を見つける







昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った


「席着けー。授業始めんぞー」


先生の一声で、生徒は席に着く
しかも、鬼だと恐れられているあの先生の授業だ
まぁ、席に着いてなけりゃ どうなるかは知った事で
そんな事を考えてる内に、授業は進んでく


でも、真面目なあの人の授業はつまらなくて
ノートに落書きをする


『土方先生』


俺にはなぜか前世の記憶が少しあって
今 授業をしている土方先生…もとい、土方さんと想い合ってた、らしい
ぼんやりとしか浮かんでこないけど たぶん、本当
そして 俺が先生を好きになっているような気がするのも たぶん、本当


『土方先生』


アンタは覚えてないでしょう?


『土方さん』


ねぇ、土方さん


「土方さん…」
「…何だ、沖田。土方さんって」
「!?」


気づいたら口に出していた
先生の視線は、ノートに移されていて、俺は慌てて『土方さん』の文字を隠す
…嫌なこと、バレたなぁ…


「な、何でもねぇです」
「…じゃあ真面目に授業受けろや」


それだけ言うと、土方さんは去って行った
去り際に、附いた俺の頭をポンと叩いて


「…総悟」
「…え?」


そう、呟いて





俺は、アンタに恋をした
昔も今も、これからも好きになるんだろう



きっと何度でも




(授業後)
『…先生、さっき総悟って言いやしたよね?』
『…ああ』
『それって…』
『…授業はそれほどサボらず受けてんだな、総悟』
『…土方さんも、やっぱり鬼なんですねィ』

(そう言って、少し驚いてから笑い合った)




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移転
土沖転生ネタ!


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