些細なおしゃべりで、(笑う)

君の笑顔をなんと表現したらいいかといえば

きらきら

そんな小学生みたいな返答しかできないけど、他に何かぴったりな言葉は、と探しても見つからないからこれは正しいに近いのだろう

だって

「黄瀬くん」

他校の試合の観戦を終えて、さぁ帰るかと腰を上げたところにきらきら笑顔のあの子の姿
こんにちは、偶然ですね。ぺこりと挨拶をしたその子に桐皇のみんなも来てるんスか、と疑問を投げかける
それが青峰サンは来てなくて、そう言って少し困ったように笑うその子に魅入られて

(きらきらしてるなぁ)

ああ、前もそうだった
偶然その子が青峰っちに手作りはちみつレモンを差し入れしている所に鉢合わせて、良かったらどうぞ!なんて言葉に甘えて俺も余りをもらって、
それが美味しくて、そんな感想を言った時の照れた笑顔

なんだか素敵だなぁと思ったんだ


それから近況報告なんかをして、じゃあそろそろ、と手を上げるその子が走りさるのを引き止めて

「桜井くん!」

見慣れた少し困った顔
違う、そうじゃなくて

「またはちみつレモン作ってよ、あれすっごい美味しかったんスから」

青峰っちずるいっスよ、と付け足すとその子は俺が好きな少し照れた笑顔で、じゃあまた今度と口を動かした

そう、そうそう、これこれ

どうやら俺はその子の笑顔に心奪われたみたいだ


--------------------------------------

呼び名に困る黄桜


14/07/11






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -