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拍手第二弾!







拍手連載第二弾!

公安の後輩ちゃんが居たら・・・part2





「あれ?コナン君・・・と少年探偵団諸君・・だっけ?」



安室はポアロの買い出しの途中、コソコソとしているコナン、歩美、光彦、元太の姿を見つけて首を傾げながら近づき声を掛けた。


するとビクッ!!とする4人は一斉に安室を見て彼だと分かると「シィーーー!」と歩美、元太、光彦は口元で指を立ててジェスチャーする。



その事に更に首を傾げる安室。



「今ね、怪しい女の人を尾行してる所なの!」



「怪しい女?」



歩美の言葉にオウム返しする安室に光彦と元太が詳しく説明した。



なんでも元太とぶつかった女性が落とし物をして慌てて追いかけようとした所、コナンが待ったをかけたとの事。



「コナン君?」



それを聞いた安室がコナンへと問えば「あの女の人、何かを追ってる気がするんだ」と低い声である一点を見つめたまま言う。



「何かを追ってる?」



「うん。元太とぶつかった時、謝ってすぐに立ち去ったんだ」



「それはただ急いでただけじゃないのかい?」



「僕もそう思ったんだけど・・・落とし物を拾った後、あの人に声を掛けたんだけど聞こえてないみたいで行っちゃって・・・しかもキョロキョロとしたあと何処かに電話して電話の相手に頭を下げてたんだ」




・・・ん?



コナンの言葉に何か引っかかりを覚えた安室。



「あれは多分、誰かを尾行してて元太とぶつかった事により見失ってしまった。そして尾行していたことは誰かに指示されていて見失った事によりその‘誰か’に報告し謝罪、そして新たな指示を受けてひたすらあそこで待っているんだと思う」



その待っているのが指示した人なのか、それとも尾行していた人がここを必ず通るから待ち伏せをしているのか・・・・コナンは難しい表情をしたまま考え込んだ。



「・・・・・・・」



ちょっと待てよ、俺はさっき部下である女から電話を貰った。


いきなりなんだと思い、人気のない所で出て見れば・・・・



「せんぱぁーい・・・」


と泣きそうな声の部下からだった。



「・・・なんだその情けない声は・・・;」


取った早々呆れたといわんばかりの溜息が出た。



「どうしましょう〜・・・私また風見さんに怒られるぅ・・・・」



と泣きつかれたばかりだ。それで渋々理由を聞けばなんでも風見から尾行を任されたのにも関わらず子供とぶつかってしまい見失ったという事。



そしてその尾行の人物は安室がよく知る人物でもあって、その人物が必ず○時にこの場所を通ることを教えてやった。



するとすぐに「ありがとうございます!」とお礼を言ってきて文句を続けて言おうとしたらガチャンとブチ切りされてイラッときたのは先ほどの出来事で・・・


嫌な予感がしつつ、チラッとコナン君が見ている方へと視線を向ければ案の定、先ほど俺を苛つかせた部下の姿。



ヒクッと頬が引き攣るのが自分でも分かった。




「あー・・・コナン君?彼女の落とし物って・・・なんだい?」



君がそこまで推理しつけてきたのにはその落とし物に訳があるんだろう?と聞けばコナン君はスッとあるものを渡してきた。



そのあるものを見て目を見開いた。



「これはっ・・・・」



「安室さん、ちょっと・・・」



コナンはスッと安室の腕を掴むと、歩美達へとあの人の事を見張っておいてくれと頼み、安室にコソッと耳打ちした。



「それって・・・公安の仕事してる時の安室さんだよね?あの女の人ってまさか・・・」



組織の人間なんじゃっ・・・と警戒するコナン君に苦笑いが漏れた。



そう、あのバカが落とした落とし物と言うのはあいつの手帳でーーー


まぁ唯一の救いは仕事内容を事細かに記入していない事だろうか・・・


あいつは本当に馬鹿か?こんな重要なものを落とした挙句、なんで俺の写真をいれてるんだか・・・;



「コナン君、彼女は大丈夫。害はないよ、僕が保証する」



「え?知り合いなの!?」



安室の言葉に驚くコナン。



「まぁ・・・知り合いといえば知り合いだけど・・・それは内緒なんだ。分かってくれるかな?」



シッと口元に手を置き、苦笑いする安室にコナンは一瞬キョトンとした後、何かに気がつき「うん」と笑顔で頷いた。




「でも安室さん・・・、害はないって・・・;」



彼女に向かってそれはないんじゃあ・・・と苦笑いするコナンに「彼女じゃないさ」と答えると「え?!」とまた驚くコナン。



「第一あんなバカはただ疲れるだけさ;」



でもまぁそれでもその‘バカ’のおかげで無害なんだけどね。と言った安室の表情は何処か楽しそうでーーーー




「安室さん・・・・」



何かを言いかけたコナンの声は元太たちの声に遮られた。



「コナンーー!あの姉ちゃん何か騒ぎ出したぞー?」



「騒ぎ出した?」



元太の言葉に、はぁ?と返せば光彦が「なんかいきなり「あー!」から始まって・・・」と言うと今度は歩美が口を開く。



「ないないなーいっ!って顔を真っ赤にしたまま自分のポケットとか漁ってるよ?」



その言葉にコナンは自分の手で持っている手帳に目を落とした後、安室を見た。



「・・・ははっ、安室さん、彼女が無害って言う言葉よく分かったよ・・・;」



尾行とか絶対向いてないと思うよ?あの人・・・とコナンが呆れたように言えば安室は苦笑いした。



「・・・だろう?と言いたい所だけど・・・あれはあれで問題がありすぎだ」




「「・・・・バカすぎる・・・」」




ないーーー!?とここまで聞こえてくる叫び声にコナンと安室は「尾行中なの忘れてるだろ;」と呆れたようにツッコんでいた。






・・・・・・・・・・・・・・・
(おい、バカ)
(ばかっ!?いきなりなんですっ・・かって・・・先輩・・・?)
(先輩?じゃないだろ・・・お前は本当にバカだな;今お前何してるんだ?)
(そうなんですよ!大切なもの落としちゃってっ・・・)
(・・・・・そっちじゃないだろう・・・;お前今尾行中だろーが・・・)
(・・・・・あっ!!!?)
(・・・もういい。風見に連絡して別の奴をつけろと言っておいた)
(はうっ!?また私怒られる!!)
(自業自得だ・・・;)
(うぅ〜・・・・最悪だぁ・・・大切な手帳は落とすは帰れば説教が待ってるは・・・)
(・・・・そんなに大切なのか?その手帳)
(大切です!っていうか人様に見られたらはっ・・・)
(は?)
(はっ・・は・・・はず・・かしぃ・・・というか・・・)
(・・・・バカな奴(真っ赤な顔して・・・そんなに見られたくないなら持ち歩くなバカ))



そう思いながらも風見に説教は止めてやれと連絡を入れる安室さんがいたとかいないとか・・・

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