拍手第一弾!
拍手連載第一弾!
こちらでは安室さん(降谷)相手で行こうかと思います!
公安の後輩ちゃんが居たら・・・・な、お話し。
「あ・・・・」
「あ・・・・」
偶然ポアロの前で顔見知りを見つけた。
いや、顔見知りと言うか・・・先輩と言うか・・・
知らぬふりをするべきだったのだろうが、つい声が漏れてしまった。
すると向こうもこちらを向いて同じく声をあげ、しまったと言わんばかりの顔をした。
「お知合いですか?」
ポアロの看板娘の梓さん・・だったかな?
「・・・いえ、イケメンだなと思ってたらこちらを向いたんでつい驚いて声上げちゃいました」
ニコッと笑って言えば梓さんは、そうなんですね!と嬉しそうな表情をした。
「安室さんってば本当にイケメンですよね!女子高生とかにもう人気でポアロの売上なんか安室さんが入ってからうなぎ上りですよ!」
ニコニコと笑いながら言う梓に、私は「へぇー、そうなんですかぁー」とあははっと二人で笑った。
「・・・・・・」
本人を目の前になんて会話をするんだと言わんばかりの安室を見て見ぬふりをして、でわ・・・と頭を下げてそそくさと足早にその場を立ち去った。
耐えられないっ・・・
あの先輩の無言の圧力と言う名のプレッシャーにっ・・・・
こいつは馬鹿か?と言わんばかりの目で早く立ち去れとオーラでビンビン感じた。
先輩の横を通り過ぎる際に、声を掛けられた。
ニコリと物凄い営業用のスマイルと共に。
「お時間がある時、ぜひ寄ってくださいね。(ぜってーくんなよ?)」
なんだろうか・・・物凄い悪寒がする。
あの笑顔の裏にとてつもないオーラを感じる。
あれ絶対くんじゃねーぞ?馬鹿がッ・・って心の中で言ってるよーーー!
内心怖くて泣きだしたいのを必死に隠してニコリと笑って横を通り過ぎた。
「はい、そのときはぜひ・・・」
ペコっと頭を下げて通り過ぎたのだが、いつもの私に対しては厳しい先輩が、あの笑顔を私に向けるとか・・・・
通り過ぎ際に少し吹き出してしまった。
・・・・・・・・
(ん?メール・・・?ゲッ・・・さっきの吹き出したの聞かれてたーーー!!!)
≪お前、今の任務終わったら覚えとけよ?≫
安室は携帯を閉じると梓は首を傾げた。
「安室さん?なんだか楽しそうですね?」
「え?そう見えますか?」
「えぇ!恋人さんにメールでもしてるのかなってくらい!」
にこやかに言って店に入っていく梓の言葉に、ヒクッと頬を引き攣らせた安室さんが居たとかいないとか・・・・
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