グレ沢×倉間
ちょっとえろちっくなR15中編
義務教育を終えてない方の閲覧はお控え下さい
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 南沢さんが、好きだ。
 先輩として尊敬しているとか、likeの意味ではなくて、loveの方。その気持ちに気が付いたのは、南沢さんがサッカー部を去ってから。

 いつも、俺の隣には南沢さんがいた。ちょっとというか、結構なナルシストだったけれど、中学生とは思えないほど彼は大人びていて、常に彼の周りには女、女、女。来る者拒まずの南沢さんだから、何股もしているって噂もある。いや、噂なんかじゃないと思うけど。それでも、妙に色っぽい髪をかきあげるしぐさ、汗を散らしながらボールを追いかける姿は俺の心をくすぐった。

 ずっと、この気持ちは憧れなんだと思っていた。なのに、あの日、練習に向かう俺の前を偶然通り掛かった南沢さん。隣には、モデルでもやってそうなくらい細くて肌も白く背の高い、見知らぬ綺麗な女子がいた。また彼女が変わったらしい。まぁそれはいつものことだから特に気にも止めなかったのだが、なんとなく彼の耳が視界に入り、驚いた。
 内申が第一の、あの南沢先輩が、ピアスをしていた。信じられないというか、夢でもみているのではないかと思った。そのまま動けずにいると、こちらの視線に気付いたのか、俺の顔を見るなりにやりと怪しげな笑みを浮かべた。

 そのままさっさと帰ればよかったのに、彼女らしき女子生徒に何かしらを伝え、女子生徒を見送るとポケットに手を突っ込み、ゆっくりこちらへ向かってきた。よく見たら、指輪もいくつかついている。
 久しぶり、と言われたので、嫌味も込めて「先輩、変わりましたね」なんて言ったら、「俺って元々こんなんだけど。」と返ってきた。

 …なんだか気まずい。
 そう感じたので、練習があるので失礼します、とその場を立ち去ろうとしたとき、がしっとでもいいそうなくらい強く左手を掴まれた。

「…俺んち、来いよ。色々、お前に話したいことがある」





「神童、倉間いねぇけど、今日休みだったっけ?)」
「南沢さんに話あるから今日は練習休め、って言われたらしい」
「…流石の南沢さんでも大丈夫だよな?男には手出さない、よな?」
「…いや、それは俺にも…。南沢さん、かなり変わったし、前より噂も増えたから断定はできない」
「…マジで?…倉間、ご愁傷様…」


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何をとち狂ったのか南倉中編始めちゃいました。てへぺろ

南沢は内申のために表面上は真面目なイイ子ちゃんだけど、少しはちゃらちゃらしたいとか思ってたらすげー可愛い

ちなみに南沢はどんどんグレていくのでこれ見てダメだった方は読むのおすすめしません…


2011/8/13
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